「あやかし」を含む小説

高校生にして古書店を営む「私」は、人には見えないものが視えてしまう。数多の得体の知れない怪異に悩まされることはままあれど、余程得体が知れないのはこの常連客の方である。青い目をして…

　小さな村で、少女(倭古)は姫様を守るのが使命だった。ある夜敵の手に落ちて封印されてしまう。目が覚めた世界はあれから千五百年が経過していた。 　かつての親友、仲間を何処か思い出…

呪われた少年「珠月」 呪いを解く鍵を探し旅をする「きつね」 彼らの出会いが運命を変える。

「主人公―高校剣道県内一の実力者。成績優秀だったが進学したかった高校を受験できずに傷心中。」 「バディー古く陰陽氏を祖に持つ家系の末裔。八百万(やおよろず)の神々召喚する技を持つ…

「七人ミサキを撮ったかもしれない」…友人は海辺で見つけた七人の男女の亡霊の写真をSNSにアップした。それは瞬く間に広がり、雑誌から取材がくるほど有名にはなったのだが…

幼い頃から身近にあった近所の小さな神社には、樹齢100年は超えるご神木様があった。 紗耶香がご神木様に向かって悩みを打ち明けていたある日、一人の成年が現れる。

西暦２XXX年。霊の存在が認められ、人間界と霊界が普通に交流しているこの時代、不動産業界はお祓いのエキスパート『霊能士』と組んで、『いわくつき物件』を浄化し売買するのが当たり前に…

俺は迷路のような住宅街を歩いている。目的地には必ずたどり着けるだろう。 しかしなぜここにいるのか、目的地とはいったいどこにあるのかは分からない。 忘却の吹く街、仙台市○区朧ヶ丘。…

　妖怪が出ると言われる森の入り口で、笛を吹きながらひたすらに九尾の狐を待つ男の話 　男は何故に九尾の狐を待つのか？ 　果たして男の前に、討ち滅ぼされたという九尾の狐は現れるのか…

『心霊現象・怪異・悪魔祓いは当相談所にお任せください！！』 そんな胡散臭い謳い文句をでかでかと掲げた『東雲怪異相談所』 そこに所属する一条英二は現役高校生退魔士。 胡散臭い謳い文…

増え続ける観光客と、彼らのマナー違反により、京都には悪感情がどんどん蓄積している。 このままでは妖たちが暴走してしまうだろう。 事態を憂慮した狸谷山不動の古狸は、負け戦のプロフェ…

大蛇は眠る。 深く静かな青い湖底で、赤玉のような目を固く閉ざしている。 微睡み見る夢は、太古の夢。 それは、遥か古の。 それは、少しだけ暖かな一時の夢。

人とは違うものが見える龍太。 彼の日常は、少しだけ変わっている。 夏休みに入る前日、彼はスライムを拾った。 そして彼女は「わたしは雪だるまのゆきちゃんです！」と言い放った。

　蝉の合唱がうるさい季節、成人して美大に通いながら陰陽家業に勤しむ京極　八手（きょうごく　やつで）は、ある人物からの頼み事を解決しようと頭を悩ましていた。 　しかし、情けないこ…

「へい、実はあたくし貧乏神でございまして」 　晦日の珍客に、男の大晦日はかき乱される。

　主人公、神樹元晃佑(みきもとこうすけ)は大学進学と同時にシェアハウスで暮らす事を決め、そこで幼馴染の暁(あきら)に出会い、歓迎会で酒を飲まされる羽目になった。 　酒に酔った晃佑…

　戦で父を亡くし、病で母を亡くした小菊は人買いによって妖しに売られてしまう。夜な夜な里に下りては死体を貪ると噂されるその妖しは小菊が成長するのを待っていた。

自覚無しで病んでる。依存してる。 それをそこはかとなく漂わせる感じが好きです。

百世の国・多津瀬には、大昔この国で暴れまわったという九尾の妖狐を封印した封印石が祀られている。多津瀬の領主の娘にして、封印石を鎮める役目を担う巫女・沙羅は、幼い頃より繰り返し見る…

鳥居の連なる石階段。周りから響く蝉の声。目の前には二尾隻眼の狐――。ここで『僕』は何をする？ 　『僕』の正体を知った貴方は多分びっくりする(してくれたら嬉しいな)。 誤字脱字直…