「僕らしく」を含む小説

僕は、昆虫というやつが大の苦手だ。六本の手足がばたついているのを見るとぞっとする。子供の頃、草の葉っぱだと思い手に取ってみると虫だとわかったときには絶叫した。それはカマキリだった…

一九八五年は田中康夫さんの小説がブーム真っ只中。横溝正史さんの映画化作品の発行部数は絶好調の頃だった。僕は星新一さん、眉村卓さん、筒井康隆さんの作品と出会う。そこからいくつかの小…

【この物語は、世界を奪われた者たちが奪われたものを取り返そうと、戦うお話だ】 天が堕ちて暗く鎖され、神の恩恵なしでは人類の存続すら不可能となった世界。壁の外は瘴気に満ちて、日々…

世界がひとつからふたつになったあの日僕は僕と出会った。何も変わらないはずの世界は一日で大きく変わって、僕と僕は世界を救うために命を賭ける。

僕たちは、自分を何と呼べば良いのかも分からない曖昧な存在で、それでも、出会いたいと願う一人がいて、それなのに、出会ってしまえば臆病になって手放す始末だーーー 高校入学に合わせ…

ここから物語は始まった。町山田の日月神社を通して「託宣」を出される若者たち二人。夏夫とあさひ。 第一話　夏夫 とある夏休みの日。不二夏夫はタイムスリップする。自分の家の歴史と…

空っぽの僕の心にサクラの瘴気が刺さる

僕が12歳の頃両親は事故で死んでしまった。 その後孤児院に引き取られて奨学生として貴族から平民が通う学園に通い文官になった。 だがある日、最上位の種族である竜人で公爵家当主である…

エビフライ、サクッときつね色の衣に覆われた甘美を蓄えた最高のご飯。それが僕の好物。 なのに、何故だろう。今はそこまで美味しいとは感じれない。僕がエビフライを美味しく感じれなくな…

　不死者の僕が、不死者狩りの手で終焉を迎えながら、また返り討っていたある日、ある街で告白されて気まぐれに付き合う。僕は肉体があればいいと誤解していた。でも、大切なのは中身だと気づ…

クラスで一番小さくて女子よりも可愛い主人公。 そんな彼は自分への好意に無頓着だった。 そしてやらかす。クラス１のイケメンを振ってしまう。 「好きだ！俺と付き合ってくれ！」 「無理…

高校2年生の唯斗は今年も相変わらず、周囲の人間にに興味を持たないぼっち生活を送っていた。 しかし、席替えで隣になったのをきっかけに、落とした男も砕け散った男も数知れずと噂の美少…

生まれた事を誰からも祝福されなかった少年は「死」について考える事が多かった。 　何の為に生まれてきて何を成して死んでいくのか。誰からも愛されず誰を愛す事も出来なくなった少年。 　…

容姿端麗、スポーツ万能、ちょっぴり天然な塩瀬さん。 そんな彼女の唯一の欠点は『忘れっぽい』こと。 友達の名前から消しゴムまで、とにかく色々な事を忘れてしまう。 だから、僕のこ…

玲とはもう仲良くなんてない。でも、母さんと、玲のママは、一生ママ友。僕は、玲のママのこと、悪くなんて言わないよ、だってお母さんの大事な人だから。 -------------- …

あらすじ いじめられっ子の少年『リヨク』（小学3年生）は、いつものように1人で下校していると、突如として現れた異常な情景に圧倒される。 “空一面に広がる月”と“天使”。 リヨク…

「あんたさ、もしかして…――――――あたしに一目惚れした？」 　高校一年の春。 　新たな生活に不安いっぱいだった森野は、朝のホームルームで彼女に出会った。 「ちーっす♪」 …

★当時、僕の家から徒歩１０分のエロ本屋があった★

十七歳の僕は、誰もいない夜の公園のベンチで、言葉に迷っていた。 この想いを伝えるための言葉は、何がいいんだろう。 栞里お姉さんはそんな僕の迷いなど意に介さず、普段どおり、ゆらゆら…

　僕、佐倉藤矢（さくらとうや)最近従兄弟の陸兄ちゃんが結婚したから結婚のお話を聞いているんだ。 まぁ、少し見ているところもあるけど…… 　僕には家族にも黙っている秘密がある。 そ…