「七」を含む小説

　鉄オタで鉄道を発展させることによって異世界を発展させた転移者の息子であるテルは自らも鉄道員になることを決意した。 　正式採用されるには臨時雇いとして働いた経歴が必要であり、アル…

社会に馴染めず、学生を謳歌できず、何も有益な事が出来ない「僕」は思い立つ。「そうだ、4限が終わるまでに自殺しよう！」と。独白もそこそこに、屋上で出会う完璧な「委員長」がどうやら喋…

「ねえ、彩失症候群って知ってる？」 「なにそれ都市伝説だっけ？　たしか……色が見えなくなるって」 「色が見えなくなるだけじゃいらしいの。なんか、それと同時に〝能力〟に目覚めるんだ…

五、七、五のリズムに乗せて（ときには字余りや字足らずしつつ）。 世界のこと、人間のことを、うたいます。

十七歳のティエラ・ホーエンハイムは一人旅の途中の大きな街の路地裏で、いつものように旅費を稼いでいた。 天才錬金術師を名乗り、偽物の惚れ薬(安酒)をモテない醜男達に日本円で百万円の…

2021年のノベルバー参加作品です。（お題：引き潮、金木犀、流星群） （作中「もしもこの子が女子ならば〜」の詞は「捨子教誡の謡」より引用の上、作者が改変を加えています。）

田舎町へ旅行した三十七歳の女性は子どもからいきなりこう言われる。 「あれっ？古川のおばあちゃん？」 彼女がそんな不思議な町でつかんだものは。

人々の精神が住む夜だけの街、世界夜。 そこで二十歳の女子・岩東那月は人々の不安から生まれた精神の獣・夜獣と戦い、殲滅報酬の神貨を稼ぐ。 地上を滅ぼせる膨大で不安定な力を得た那月は…

「ねえ……本当にお父さんに……会えるの？」 住宅地のある一軒家の寝室。 七五三の写真を持っていた女の子の前で、少年が窓から侵入してきた。 一見不良に見えるその少年。彼は、化け物…

「あなたを幸せにしたいんです」 突然押しかけてきた少女はそう言った。 自称ランプの女神だという少女は、俺を幸せにするためにやってきたと言う。 幸福をもたらすランプを差し出されるが…

　世界に絶望し、唯一人生を彩る存在だった綾織琴も一年前に失踪した。生きる意味を見失っていた犬飼昴介は七夕の夜に銀河鉄道に遭遇する。その車掌から人の姿になった星たちが人間への感謝と…

社畜女子が竜巻に巻き込まれて異世界に飛ばされるお話。 銀狼の獣人に拾われるが、年齢詐称性別詐称して養ってもらうことにする。 銀狼の獣人は最初から主人公が「番」だとわかっているが、…

七天神話は、日本神話で登場する天気に関する神様が人間に恩恵を授けるという言い伝え。その恩恵は人の悩みに入り込み、様々な症状を引き起こす。 そんな呪い的な症状に巻き込まれた少女に…

五・七・五　たった十七文字で風流を表現しようとする男と風流を解しない男の話。 同題異話・十一月号に参加させていただきました。

　　　逆軍の炎　明智光秀　あらすじ＜一部「ネタバレ」から引用＞ 脚本家のジェームズ三木氏が1995年大河ドラマ化するつもりだったとか。現在は福知山市、綾部市などが大河ドラマ化の…

　あらすじ 　　詩人、童話作家・宮沢賢治は明治二十九年八月二十七日に長男として生まれた。 　学生時代から詩を書き、岩手県盛岡農林学校の頃は山登りばかりしていたという。しかし、父…

　鉄道によってリグニアを発展させた転移者の玉川昭弥。その息子玉川昭輝――通称テルは、鉄道の道に入った。 　名門とされるアルカディア中央鉄道学園の生徒になり、研修のために地方の駅へ…

神の血を引く血筋が帝として統治する国。その国の上皇の屋敷に母共々仕える十歳の千景は、五つ年下の親王である遥仁の優しさに触れ、引っ込み思案で体が弱いながらも、誠心誠意彼に仕える決意…

家が没落し、馬の合わない義母との関係も悪化するばかり。そんな日々に悩むクラウス王子は、七歳になった可愛い妹のために、手作りケーキで誕生日会を開いていた。そこへ義母が現れ、「妹」に…

※2022/06/30追記 第2回 角川武蔵野文学賞・ライトノベル部門の最終選考作品。 昭和七年、盛夏。 僕は民俗学者を名乗る男と共に箱根ヶ崎村で奇怪な変死事件に遭遇する。 …