「はなかっ」を含む小説

たまたまお互いの仕事の時間までの予定が空いた僕と彼女は、一緒に夕暮れの観覧車に乗り込んだ。 ※『偽教授天摩杯』参加作品　https://kakuyomu.jp/user_eve…

俺が転移者としてこの世界に放り込まれたのは、もっとずっとガキの時分だ。 代償として得た力は衛生、体調管理に特化された各種魔法。 戦闘にゃなんの役にも立たねえ俺の力だが、娼館の支配…

文明開化に沸き立つ時代、全てが順調というわけではなかった。 自主企画「第二回銀縁眼鏡文学大賞」 https://kakuyomu.jp/user_events/16816927…

──聖女とは民の為に生きる者。その慈悲深き御心を、どうか我らの為に スティラトール王国では、聖女と呼ばれる存在はそういうものであった。 百年ぶりにこの国に誕生した聖女・イザベ…

もう会いに行くのはやめよう。小指が痛むことを理由に、通院するのはやめようと思っても、「次は、水曜日に来い」と言われると、予約を取って行ってしまう。 「沼らせ男」といえるのか分か…

平資盛の正室・藤原基家の娘については、名前はもちろん生没年もわかりません。平家滅亡後の動向も不明です。 ふたりの間に子どもはおらず、建礼門院右京大夫の存在もあり、夫婦仲はそれほど…

　一九九二年。十歳の金城浩樹は柏崎海岸でおぼれ死のうとしていた。プロテスタントの牧師である父親は浩樹をたすけようとしたことで溺死する。そのために浩樹は『神は存在しない』ことを科学…

デジタル決済サービスやサブスクリプションを何の迷いもなく利用する母と、その手のサービスに違和感を持つ「わたし」。正月に帰った実家で、母が正しいのか、自分が正しいのか、「わたし」は…

大人たちから逃げながら破滅へ向かっていく僕とサヤは、旅の途中で不思議な世界に迷い込む。白亜の塔で層状に繋がれた、多様で幻想的な世界だった。僕たちは塔を通して世界を渡り、その果てを…

　勇者として旅を始めて10年。数々の出会いと別れを繰り返して、ようやく旅の終点である魔王城に辿り着いた。しかし、伝説の装備に身を包み魔王に挑むも、そう簡単に勝たしてくれる相手では…

昔は十年一昔と言う言葉があった。しかし今では僅か一年で世界情勢が変化し、価値観も変化してしまう。たとえ中小企業でも世の中の変化に対応するべく藻掻いている。そんな中、武井のような還…

愛想が悪いイケメンがある女の子を意識しだして、その女の子に認識されるまでの話。

…俺はこうするしかなかった。 例え、法に触れても。 それが絶対的な間違いだと分かっていても。 しなければいけない。 しなければならなかった… 世界でたったひとりの… あの人のた…

　世界の調停者たる竜王が、勇者により突如討たれた。 　これを皮切りに、勇者と呼ばれる化け物を作り出した人族は、他種族を次々と侵略していく。 　その戦火に巻き込まれ、幸せな日常…

　かつてこの日本には、世界征服を企む悪の組織がいた。そんな組織の大幹部でありながら、生き残ってしまった男、池水壱馬。死に場所を失い、無為に生き続けた彼は、ある計画により異世界に送…

イリク・タルデスは大企業タルデス社の御曹司。容姿端麗で優秀なイリクは若くして副社長まで上り詰め、時期社長とされるほどだった。 浮いた話の一つもない優秀なイリクには、青春に置き去り…

　幼い頃に両親を亡くし、祖父に育てられた龍宮誠一。しかし、そんな祖父も高校二年になると同時に他界してしまう。誠一は祖父の最後の言葉である『運命の女性を探しなさい』という遺言を遂行…

風の魔人の里に住む少女ディア。彼女は楽しくはあるものの変化のない里の中に飽いていた。そんなところに吟遊詩人が魔法学校の存在を知らせる。彼女は周囲の静止を振り切って魔法学校へと向か…

東雲悠希は母親が仕事で家を空けることの多い鍵っ子だった。 それでも彼は寂しくなんてなかった、それは大事にしていたゾウのぬいぐるみ【はなちゃん】がいたからだ。 ある時地震による火災…

彼女に会うその日まで、俺はただのサラリーマンだった。彼女の正体を知らなければ、この世界が変わることはなかったのかも知れない。