「KAC２０２０１」を含む小説

地球の隣の惑星「青星」に知的生命体がいると分かってから四百年、人類はいよいよ「隣人への手紙」を出そうとしていた。 「手紙の文面」を考える男子学生と、「それを届けよう」としている女…

二月二十九日はじぃちゃんの誕生日。 じぃちゃんが百歳になった。 お祝いムードの翌日、じぃちゃんとばぁちゃんの本物の愛を知った。

　如月の誕生日は2月29日。4年に1度。 　友人の卯月はそれを祝ってくれる。 　なんてことのない誕生日の一幕。 KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ …

如月晴＜きさらぎ　はるか＞は、朝のルーチンワークを丁寧にこなしていく。 普段よりも綺麗なドレスを、アクセサリーを。化粧も気合をいれて。 そして、冬と春の空気が混ざり合った街中へ足…

　四年に一度訪れる2月29日に僕は別人格になる。 　そのとき何が起きているのか僕は何も知らない。 　もう一人の「僕」はいったい何をしているのだろうか。

KAC20201参加作品。なお、現在の状況とは全く関係がない。

＜KAC20201参加作品＞ 友人の達也と僕は、果てしない時間のループを体験していた。大学の卒業式が終わると同時に、四年前の入学式の日へと戻ってしまっていたのだ。 今回は都合十度…

４年に一度だけ会える夫婦のお話

四年に一度の二月二十九日は特別な日なので特盛な食事をする、そんな御華詩。

僕──宮間美咲（みやまみさき）の誕生日は2月29日のうるう年の日。 そのため、普段は2月28日に誕生日を祝われている。 私──小森優衣（こもりゆい）の誕生日は2月29日のうるう…

「あれ、先輩。今日も日記ですか？」 「……うん。今日は早いめに、書いておきたくて」 二月二十九日。 閏年にはお馴染みの、四年に一度の閏日に。 純情な少年と、ちょっとぼんやりな…

四年に一度、絶対に村に帰り、祭りに参加しなくてはならない。 村の全てが嫌になり、東京に移り住んだ陽介は、今日がちょうど祭りの日だということを思い出した。 テーマ　四年に一度

朝、弟がいなくなったと父が騒ぎ出した。だけど私はカレンダーを見て気付いた。今日が何の日で、弟がどこに行ったのかを。 だから私は何も気付かないフリをして、いつも通り朝ごはんと弁当を…

　どうしようもなく暑くてダラダラしているだけの夏休み。ブラウン管のテレビをただダラダラと見ていた。 　テレビから響く声がする。 　俺は目を覚ます。 『魔法少女ココナッツ☆ココナ！…

わたしの彼は二十四という若さでこの世を去った。それは誰にでも訪れる「死」ではなかった。 彼の命日は二月二十九日、四年に一度のその日を、わたしははじめて迎える。 一緒にその日を送っ…

KAC2020：お題 「四年に一度」 四年に一度、僕らは環境に適応する為、体の中に埋め込んだ図形楽譜のフィルムを交換する必要がある。そんな世界の普通の男女の人生の一幕。

「四年に一度」のお話。

その昔、山合の人里離れた苫屋に、ひとりの研師《とぎし》が暮らしていた。 　彼の元には、四年に一度の花の頃、ある男がやってくる.....