「言葉 短編小説」を含む小説

言葉を話す竜と、とある賢者のおはなし。

ある所に、一人の若い風景画家が居ました。 彼女は世界を旅しながら、その先々の風景を、時に依頼で、時に気まぐれで、絵として記録していきます。まるでそれを記憶に刻みつけるように。 「…

大の映画好きである｢私｣が運営している映画ブログに１つのコメントが書き込まれる。 ｢見たものを引きずり込む、不思議な映画があるみたいです｣興味本位でその映画を探すさなか私は同じく…

自主企画参加用に書いたものです。 条件：物語の はじまり と おわり は、以下に示す文を使用する はじまり：「たった5文字が言えなかった」 おわり　：「大切なものをなくしました…

「薫の25歳の誕生日　薫を守れ！」 　薫の幼馴染みであり恋人の時雨の部屋には古びた紙に殴り書きで書いてあるメモがあった。 　その言葉の意味を薫も時雨も覚えていなかった。 そし…

皆本光３６才。独身の地方公務員。 これまで私の人生を支配していた「彼女いない歴＝年齢」の方程式は一カ月前に否定された。 相手は１６才の高校生、下野優霧。年齢差２０才。 「彼氏が…

愛・安らぎ・絶望・不安・嫉妬・怒り・希望…… その時々の、生のあらゆる感情を自由に表現した詩集。 詩である割に、言葉の選びの美しさやリズムなどは考慮しておらず、時として物語のよ…

夜中に齧る調理パンから得る五感 翻訳小説を貪る 彼女の声を文章から文から言葉から 柔らかなトゲは抜きにくい つまらない呪い、それに足を絡め取られる 柔らかなトゲはそこにあった

鉱石・パワーストーン・宝石、どの石も光り輝いている。一つ一つの石に意味があり、そこに想いが積み重なる。 石言葉や誕生石・誕生日石、石のヒーリング効果などをモチーフに詩や小説を綴り…

「隣の姉ちゃんなら、引っ越したぞ」という言葉を僕は聞いた。その引っ越し先は、僕の予想をはるかに超える遠地だった。 　自主企画『指定したセリフを使って短編小説を書いてみよう。パー…

女の子から頼めば、誰とだってキスするし、付き合うとんでもない男がいる。 わたしと同じ、高校二年生の高嶺（たかみね）広喜（ひろき）。 チャラ男とはまた違う魅力を持つ彼だけど、真面目…

そのチラシは人の手から人の手へと旅をしていた。そのチラシには魔力があった。おかげで青年は幸せな死を迎えることができた。時代が変わっても、人の心を魅了するものは変わらない。そのチラ…

戦場を抜け出した少女と青年。言葉の通じない二人は、小舟に乗って脱走の旅へ。クラシック音楽、チャイコフスキー作曲、『舟歌』を基にした短編小説。

「故人を悼むセレモニーはむしろ残された人のためにある」という言葉について考えてみました

【あらすじ】 平安時代末期、平清盛が栄華を誇った時代。 鏡乃という娘は、どうしても『舞い』を学びたいあまりに、大胆にも当時人気の白拍子・妓王に弟子入りを乞いに出向く。しかし、妓王…

短編小説。 気付けば男は、列車に乗っていた。 懐かしい琥珀色の光に照らされた車内で、男は変わった青年と言葉を交わす。 「あなたの罪は何ですか？」

暑苦しい満員電車で浮かんだ言葉達です。 タクシー運転手が海に連れて行ってくれる、夏の日。

夜眠れない彼女との真夜中の会話。ずっとつき合うわけにもいかず、通話を終えて眠った俺の前に青緑の光が現れる。光がいうには俺が眠るのを助ける天使らしい。感謝の言葉を伝えて、眠れない彼…

KAC初参戦。カクヨム三周年記念選手権七日目お題『最高の目覚め』の短編小説です。 オリジナルの落語っぽいものを僕なりに小説として作ってみました。楽しんでいただければ最高です。 …