「初恋 夏」を含む小説

妖、精霊、神様が住まう町　『悠禅町』 初恋相手を探す少年 初恋に悩む少女 耳を塞いだ青年 夏を舞台に始まり終わる、それぞれの物語。

　バレンタインのその日、ずっと好きだった幼なじみに彼女ができた。その日から、私とあいつを繋いでいた糸は一つずつ切れていく。そんなとき隣の席にやってきたのは、はた迷惑だけど顔だけは…

「あの夏が来るまで、僕は愚かで、臆病で、傲慢だった。 　だから僕は、大切な友人を失ったんだーー」 幼い頃から、ソレが見える寮制の高校生、八重野瑞透（やえのみずき）16歳。 2…

絵を書くことが好きな中学生の楓。毎年夏になると祖父の実家へ祖母の御墓参りに行っていた。実家の裏山に登り「秘密基地」で星を見るのが好きだった。中学2年の夏、いつものあの場所に行くと…

声優の卵 牧野 夏希(マキノ)は、ずっと尊敬していた人気声優、天野 空(天野さん)がいた。彼との出逢いをきっかけに、マキノの人生は一転する。彼に声をかけられたのは、初恋の人と私を…

むせかえるような暑い日には僕はあの夏を思い出す。 忘れたくても忘れられない、そして忘れたくない、あの夏のことを。

角川ビーンズ文庫　2018年1月1日発売！ 著：九江桜 イラスト：吉崎ヤスミ 定価：本体600円＋税 ISBNコード：978-4-04-106458-0 「前東宮妃の生まれ変…

　荷物整理していたら出てきた古びた原稿用紙。 　それは十八歳のときの恋の顛末。 　改めて読んでみる。 　あまりにも幼くて不器用で臆病な私がそこにいた。 　時は三十年前にさ…

仁品 夏輝(にしな なつき)男子。高校1年生。夏輝は今まで恋をした事がなく、特に興味もなかった。自分は家を継ぐために周りから特別扱いされており、友達などいなかった。そんな時に同じ…

十五歳の春に初恋をした誰かさんの詩。

　桃弥と音々は広島に住んでいながら、平和な日本に安住し、戦争も原爆も近くて遠い存在だった。 　ある日、桃弥の家に大崎時正と名乗る男子が現れる。 　時正は１９４５年の広島に住んでい…

兵庫県川西市と、大阪府池田市の間を流れる猪名川(いながわ)。 その上空には、毎年夏に花火があがる。 夜空に咲くその花は、猪名川の水面を照らし、見上げる人々の瞳には色とりどりの光…

【縦読み推奨】 作家志望の孤独な大学生「タキ」は、「山の町」の花火大会にひとり出かけ、バイクに勝手に腰掛ける浴衣姿の女の子と出会う。 女の子の名は「リン」。タキが生きてきた中…

神奈川県の私立大学に進学することが決まった橋本ミツキは、初恋の男の子アキラくんとの思い出に想いを馳せていた。アキラくんは私が好きになった、最初で最後の男の子。だけどその初恋の記憶…

舞台は現代の日本。 主人公は、少し現実主義な29歳、音色あせ乃。 初恋相手の星来勇意（せいらい ゆうい）が幽霊になって現れた。 先輩で霊能力者の瀬戸夏（せと なつ）、科学者の猪飼…

安部 祐治 26歳 文具メーカー社長の阿部祐治には、人には言えぬ性癖があった。 「少女性愛」 初めてそれに気付いたのは１７歳の夏・・・ 無論、誰にも気付かれぬよう、他の女を抱…

　夏の熱も冷めて、秋の十五夜が過ぎた神無月。 　この季節が好きだと言ったのは、今まさに窓辺で珈琲を飲む変わり者の彼だった。 ――初恋を追う教授と、教授を追う助手の話。 3年…

ある日、野田洋平のもとに訃報が届いた。幼馴染の親友で、恋敵でもあった男の死を知らせるものだった。まだ、三十五歳である。自分と同様、独身だったことは知っていたが、重篤な病気という話…

北海道檜山郡江差町では毎年夏になると町をあげてのお祭りが開かれる。 姥神大神宮渡御祭と呼ばれるその祭の期間には、 日本中から江差出身者とその家族が集まってきて、 普段静かなこの…

夏祭りの夜。 二人の男女が、運命的な出会いを果たす。 彼は5歳。 彼女は15歳。 その夜が、彼の初恋。 やがて月日は流れ、二人は夏祭りの夜に再会を果たす。 …