初恋ボーイフレンド
夜景風月
第1話
恋ってなんだろう― 恋っていつかはするもの? 自分は恋ができないんじゃないかとさえ思うんだ―
桜が満開に咲き誇る春がきた。何かが変わるんじゃないか、そんな淡い期待をもちながらゆっくりと前に進む。高校生になって、俺は男子高を選んだ。なぜなら、恋が出来ないのに女子と関わりたくない。そんな理由で男子高にきた。
自分の名前を見つけようとする。クラスは3組のようだ。教室に行こうとした時に、「なーなー、お前も3組??俺は高槻 淳!よろしくな!!」と、かなり強引に自己紹介された。その言葉で何か変わる気がした。淳君は人気者らしい。あっという間にクラスに馴染む。俺とは正反対だ…。
自分の机は一番後の一番左の席だ。つまり、サボりやすい席ということ。窓の外を眺めため息をついた。ふと周りを見渡すと何やら廊下に人集りが出来ている。普段の俺なら見に行こうとはしない。でも、見に行く気分だったんだ。
廊下をみると背後にバラが咲く王子がいた。あーいう人はチヤホヤされてさぞかし嬉しいだろうな。だが、よくその王子らしき人物をみた。どこかでみたような…あっ、あいつは姫条家の御曹司、姫条 徹(きじょう とおる)だった。
自分も一家を継ぐ者として育てられたから、御曹司なんて見たらわかる。そういえば、徹とは幼い頃によく遊んだな―
初恋ボーイフレンド 夜景風月 @kokona
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