「海の」を含む小説

「海というものがどこかにあるらしいわ」と水槽の人魚が言った。 　人魚は生まれた時から、リビングルームの水槽の中に住んでいて、本来の人魚の大きさの半分どころか、十分の一……いやもっ…

　ある日、小湊日明（こみなとあきら・十七才）は途方に暮れた。 　高校の宿泊研修から戻ってくるなり日明が住んでいたアパートが無残にも煤けた更地となり、同居していた父とも連絡がとれ…

海辺に住んでいる、恋に恋する女性はこの国の王太子が好き。 姿絵を見つめてはきゅんきゅんしたり、切ないため息をついたり。 ある日海に見慣れぬ船があるのが見えた。 何やら胸騒ぎ…

突如として海は魔物で溢れ陸にはダンジョンが、、、 アポカリプスな世界で人々は資源を求めダンジョン周辺に街をつくる、、 そんな世界で山買って引きこもって自給自足してたせいで何も知…

「あんな遺体、初めて見ました。まるで――巨大な化け物に殴り殺されたような」 海に面した小さな町・五葉町は、金井建設という企業に支配されていた。その社長、金井丈三の息子・雄三は、…

卒業式が終わって、嫌になって乗り込んだ電車で向かった横須賀の砂浜。 海開きもしていないから誰もいないだろうと思っていると、黒い板片手にスイカを求めてリュックを漁っている女学生がそ…

　『この夜を越えて　君に会いに行く』 　流れ星が降り注ぐ　太陽が歌い月が描く 　街はいつも残酷で　それでも願いは流れてる 　拝み憧る媚びる感情を　憎み妬んでいたけれど　 …

魂たちが行き交う世界に迷いこんだ少女と、未来のための物語。

産科医の蛭子と、保育士の淡島は、 同性の、恋人同士。 或る夏の日、二人は、海辺に、旅行に出掛ける。 海に、はしゃぐ淡島だが、その夜――。 二人の、一夏の思い出。

ときどき、日常から脱したくなる　息が詰まりそうになる そういうとき、あなたはどうしますか？ ４０字×４０行で書くショートショート２２作品目 １００作品まで頑張ります！

　とことわのくに【常永久の国】—————— 海の向こう、或いは地の底に存在するとされる異界。永遠に変わる事の無い楽園。 　大戦と呼ばれる機械人形との全面戦争から一世紀。 辛うじ…

絵描きが、海辺で、海の絵を描いている。 或る時、絵描きの元を、訪ねる者が現れた。 「どうして、絵の中に、誰も人を描かないの？」 絵描きは、真っ青な海を、今日も、描き続ける―…

ある山の最奥にどんな人のどんな願いも叶えてくれる女神が住んでいると人々の間で噂されていた。 噂は口から耳を越え、人から人を渡り、街を越え、海を越え、時をも超越して語り継がれた。 …

　大西晴斗の実質の妻である島田紗良は、室内で頭から血を流して倒れている所を友人に発見され、通報を受けた警察が別室で首を着られ死亡している大西を発見する。 　警察は強盗殺人事件とし…

クロノヒョウさんの企画「合言葉はラッキートレイン」参加作品です。 現実にある海洋の低周波音波「トレイン」より思いついた、ふわっとした設定の海洋物語のつもりです。突っ込みどころ満…

　弟を失ってから瞳を閉じて世界を見ない青太郎は、彼此十年以上、数少ない理解者でルームメイト　朧月に支えられていた。 ところがある日突然、朧月は婚約を決め、ルームメイトを解消。かわ…

「海の遊牧民」という架空の民族についてのレポートです。

初めてのシーシャは君の香りがした。 冬の始まりに海の見える田舎町まで。 失くした恋を追いかけてく小さな旅。 全4話。