オネガイサマ

何でも願いを叶えてくれる女神様。
そのかわり……。
読んでいて、この女神様には絶対にお願いしたくない！
そう思いました。

願いとは繋げて大きく、そして確実にしていくもの。
これは、そんな世界の法則に逆らい、ポンと与えられた願いの結果の物語。

『オネガイサマ』は、願いを叶える代償として起こる恐ろしい出来事を描いた作品です。この物語は、どんな願いでも叶える女神「オネガイサマ」の元に集う人々と、その願いが招く悲惨な結果を中心に展開します。各話は独立した物語として成立しつつ、最終的には一つの恐ろしい現実を明らかにする形で結びついています。

物語の中で、様々な人々が自身の欲望を満たすためにオネガイサマに願いを託しますが、それぞれの願いは予期せぬ形で実現し、恐怖と絶望をもたらします。願いが叶うことの喜びが、一転して恐怖へと変わる瞬間は、読者に深い印象を残します。

作者は、願いと代償の関係性を巧みに描き出し、私たちの欲望の深淵を探ります。…続きを読む