滅の脳
「ってのがオネガイサマの噂なのよ」
「へ〜それ聞くとなんかお願いしないほうがいいんじゃないかなって思っちゃうけど、やっぱりしちゃうよね〜」
「そうだね〜」
彼女らはオカルト研究部の部員だ。
彼女らの目的はこの山に棲むオネガイサマと呼ばれる願いをなんでも叶えてくれる女神様に会うことだ。
「昔は恋とか不倫とか戦争とか色々お願いされてはそれを叶えてきたでしょ?」
「そうだよ〜」
その声に2人は驚く。
「何してるの?」
オネガイサマは2人に訊く。
「あっえっと、オネガイサマって噂を聞いてその女神様を探しに来たんです!」
「そうなんだ〜。それ私がオネガイサマだよっていったらあなた達は信じる?」
その言葉に2人は戸惑うが、首を縦に振る。
「そっか。おめでとう念願叶ったね」
そう言って、オネガイサマはその場を去ろうとする。
「待って! お願いがあります!」
「ふぅん。聞いてあげる」
「楽になりたいです」
「あ〜。そのお願いいっぱいされてるんだ〜。もうそろそろ消化しないとね〜」
そう言って、オネガイサマは願いを告白した部員の下顎と上顎を両手で掴み、上下に引き裂いた。
もう一方の部員はそれを見て絶叫する。
しかし、更なる恐怖が彼女を襲った。
地に倒れた上顎を失った部員は立ち上がった。
「ふふっみ〜んないただきます」
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