争の脚

「ここが件の……ここで女神様にお願いしたら、この戦争を終わらせられるはずだ」

 そういう男は祠の大穴に降っていった。

 しばらく男が降りると暗闇に金属音が鳴る。

 何か蹴ってしまったようだが、そんなことお構いなしに男は闇を進む。

 すると、先に女神が現れた。

「おぉ! あなた様が噂に聞く。オネガイサマですね!」

「よく来たね〜。あなたもお願いしに来たの?」

「そうなんです。聞いていただけますか?」

「いいよ。私は噂通りどんな人のどんな願いも叶えてあげる女神様なのだから聞かせてみなさい」

 そうオネガイサマが言うと、男が手を合わせて跪く。

「今、我が国では外国からの攻撃で壊滅的な状態です! そんな状況から私たちは脱したいのです! どうか、我が国に女神様のご加護を!」

「いいよ〜。任せといて〜」


 1週間後

「A国らが敗北を認めたそうだぞ!」

「やったー! 天皇万歳! 天皇万歳!」

「にしても攻撃してきていた国々が一斉に崩壊するなんて何が起こったんだろうか?」

「深いことは考えず、今は勝利に祝杯を掲げよう!」


「いや〜今回は色んな物を食べれて満足満足〜。まだまだ沢山代償あれも残ってるし、しばらくは飽きが来なさそう。楽しみ〜ふふっ」

 不敵な嘲笑わらいは、焼野を更に枯らした。

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