「暦」を含む小説

　聖暦一〇〇〇年。大陸において圧倒的な勢力を持つ宗教・ミラリア教の一〇〇〇年記念式典は、神聖グランダリア帝国で開催されることとなった。 　戦争こそこの二十年起きていないが、争いの…

未だ戦争の続いた時代。 1987年に起きた第一次人体変異事変から、もう何年経った頃だろうか。世界中の人間が突如として異能の力に目覚め、そうでない者は化物へと変異した大事件。 …

一年前、特殊能力に目覚めた彼らは「超能力者」と呼ばれ、その存在が世界に認められた。彼らは口々に言う、流れ星に願い事をしたと。 彼ら「超能力者」を危険視する科学者達は、新たに「…

ここは北海道千歳市にある『琥珀亭』というバー。 琥珀色の時間が流れる店には、今宵も一杯の酒に想いを託し飲み干す人々が集う。 琥珀亭の常連、お凛さんが綴る様々な人生の一場面。 …

努力という言葉を知らず､日本の都会で日々のアルバイトに明け暮れながら惰眠を貪っていた青年､『羽島 隆』がある日目覚めたのは我が家の布団ではなく､見知らぬ荒野だった……｡ 自分がい…

宙人（そらびと）、それは科学では解明できない特殊能力を持つ生命体。 銀河連邦の田舎惑星に住むボクが宙人になり得る能力を持つと認定されたのは７才の時。 直ちに政府の監視下に置かれ能…

死んだ者が紫微人という存在となり、二十八宿という星宿に導かれ、特殊な能力を与えられて、現れた異世界で『暦戦』を行う物語。殺し合い、騙し合いが支配する世界で、誰が生き残り、誰が生き…

３年前、池上亜里珠は自分が寝ているベッドから落ちた拍子に、異世界へと転移してしまった。 それは望まれた召喚でもなく、完全なるアクシデントから。 その為か異世界転移の特典など何もな…

一般的には「所与のもの」（当たり前のもの）である暦。 しかし、ある種の人達にとっては暦はとても面倒くさいものである。 これは、その面倒くささ、難しさについて思うがままに垂れ流すエ…

　時はジェレミー暦24年、人類は幸福度診断システムを搭載したマイクロチップを脳に埋め込んで生活しており、世界各国はそのほとんどが幸福度に従った政治を行うようになり、文化や思想は幸…

とある時代のとある大陸で、100年近くも戦争を行なっている二ヶ国が存在していた。 その国の名は、西の国『ニーシャリオン』と、東の国『ヒガナシア』 両国は絶え間ない争いを繰り…

西暦2220年＝新金星暦20年の金星。 20年前に突如として帰還した先住民族により地球と瓜二つの姿になったこの惑星は、その名のように女王が統べる星。 女王の双子の皇子と皇女、レオ…

『それでも朝日は昇る』番外編。本編の読了を前提としています。 大陸統一暦1219年。拉致されたアルバ第一王女・オフェリアは、ガルテンツァウバー帝国とグラウスの操り人形となってい…

　第五龍暦二千二十八年。ついに大陸西方の覇権国家の『レイヴン王国』を下した西方のアーシアン勢力『革命同盟』は、人の解放と称して龍が統治する大陸南方の大国『龍王議会』との国境に大軍…

同志諸君は観測部より送られてきたデータ、及び個人での記録を残すこと。これはシャガルマータ暦元年に起こったシャガルマータ現象の再現を目的とするもののである。今回の実験が我が国、そし…

航海者（ボイジャー）。それは、この世界では無い他の時空から来た存在。その様相は多種多様だが、殆どは我々人間と変わりはない。 　しかし、世界はそれを頑なに認めようとはしなかった。彼…

聖暦1006年、エルーラン王国。 隣国ヴァンスターと緊張関係で、風雲急を告げる国際情勢の中、とある組織が台頭しつつあった。 組織の名は「王立銃士隊」。円卓の騎士団、赤枝の騎士…

――髙暦（こうれき）百二十年。 　髙国初の女帝、賢怜帝（けんれいてい）蒼（そう）玉華（ぎょくか）が即位する。 　後に賢帝時代とたたえられる髙国の黄金時代の礎を築いた彼女は後世、名…

2020.11.18　完結！（シリーズ化未定のため「完結」扱い） ＜あらすじ＞ 四都暦一九四一年、四月。帝都・蟲皇の軍隊――八色蟲隊の入隊式。 その入隊式に、親友と共に新米衛…