「幻想 月」を含む小説

月は夜空で輝いていた。闇に浮かび上がる月の姿に有史以来人間は様々な事を考え、観察し、推測し、空想を捧げてきた。 天空の鏡、海の支配者、天文学の母、魔女の星、理性の光、狂気の根源─…

羽生犀星（はにゅうさいせい）は、天才である。誰にも知られないまま亡くなった天才的な詩人にして、太古の人類が身に着けていたであろう技術を独力で再発見した天才だった。彼は言葉を用いて…

『精霊幻想記』の北山結莉が放つ至高の異世界ファンタジー！！ 【あらすじ】 清らかな乙女しかいない空島の騎士団に異世界召喚された少年タイヨウ。しかも、タイヨウを呼んだ伝説の神剣ケ…

１９２＊年８月１日。ファシスト政権下のイタリア。 アドリア海に面したＣ市の暑く眩い一日の、光と歌が織り成す幻想的な夏の一日を殺し屋と生きてもいない死んでもいない少女は彷徨う。

ひとつ鞘の豆の粒。 あるいは、鏡に映る影同士。 夏の終わりに、ひとり、月明かり降る庭に立つ折には、僕はささめく芙蓉の間に彼を思い出す。 （初出：2016年8月24日） ©201…

列車で知り合った、美しい青年は話す。 過去に、妖精に出会ったこと。 再会の約束に、花冠の指輪を貰ったこと。 そして時は過ぎていき、大人になったこと。 ※こちらは2017年5月6…

夢月七海様の自主企画「同題異話」参加作品です。 仕事でミスを犯してしまった私は、泣きながら街を彷徨っていた。 そんな私に、あの日の幻想が…。

《げっか いつくし の きみ》　月光が明るい夜。主人から頼まれた使いを済ませ、急ぎ屋敷へ帰る中、崖上から暗澹とした海を見つめていると、波音に紛れて、ぱしゃぱしゃと軽快な水音が聞こ…

「名前を呼ばれた気がした。」の一文から始める、という縛りで書いた短編。 現代ファンタジーに分類しましたが、幻想小説と呼ぶほうがしっくりきます。 2016年夏に完成。 このサイト…

いかにダサい服を極められるかのセンスの勝負。 バカな服でもなく、コスプレでもなく、ダサいセンスの戦い。 そこには圧倒的なセンスを持つ優勝者が……！？ ↓前回の投稿↓ 『毒ガ…

角川ビーンズ文庫　2017年11月1日発売！ 著：羽倉せい イラスト：天野ちぎり 定価：本体600円＋税 ISBNコード：978-4-04-106284-5 芸術の才を持つ者…

遠雷（えんらい）は緑生い茂る月で、学生の翡翠（ひすい）と同居生活を送っている。穏やかな月での生活は、夜になると滅びた地球が太陽に照らされて夜空に浮かんで見える。翡翠は月から遥か3…

ブログ閉鎖に伴う格納庫 虐待される少女は、いつしか夢を見る。 夢の中では、幸せが実るはずだったのに、悲劇が生まれでて夢を蝕み始める。 呪詛が世界を蝕む時、何かが起こる――

幻想世界「ベルスト・ファンタジオ」 そこには様々な種族の生物が住み、竜が飛び、紅い月と蒼い月があり、魔法があるのも当たり前な世界。 ここに1人の少年がいる。 彼の名はキルヴィ・…

砂漠を渡る行商人ファルハが出会ったのは、亡霊を探す少年だった。少年にかかった呪いを解くため、ふたりは月夜の沙漠を目指し旅に出るーー

君がやって来たのは、月が美しく輝く夜だった――。竹取物語をモチーフにした静かな物語。

長編中華風ファンタジー『翠浪の白馬、蒼穹の真珠』外伝。『翠浪』終盤を別の角度から描く。 レツィンと趙敏（ちょうびん）がその運命を引き受けたとき、彼等の主君であった弦朗君（げんろう…

龍が駆け、鳳凰が舞う空の下での物語。 辺境の北方部族の姫君レツィンは、活発で武芸に秀でた娘。 彼女は部族と「烏翠（うすい）」国との盟約により、国都の瑞慶府（ずいけいふ）に送られる…

――工場の月は満ち欠けがデジタルだ―― 工場で作られた月ではなく、本物の月を探しに出る話。 647文字のショートショート

剣と魔法、中世風のゴツゴツとした城、赤く輝く月、果物と野菜が溢れる市場、そしてそこで暮らす多くの人々。それらが全て、人間の手によって創られたものだとしたら。　　 幻想的な異世界が…