「学園純文学」を含む小説

いじめられっ子の中学生、神庭克樹（かんばかつき）は本屋であの子に一目惚れをする。 麦わら帽子に、白いワンピースを着て、ひまわり畑の真ん中にいるのが似合いそうなあの子に。 勉強も…

『大嫌い大好き』 　恋は盲目とよく言うけれど。 　ほんとにその通りだと思う。 　 　そんなに私のことが嫌いでも、私はあなたを嫌いになれない。 　大嫌いになれたら、こんなにも…

赤の女王に首をはねられる……前に夢から醒めて良かった。 絶妙なタイミングで起こされた。あれは僥倖だった、とアリスは思う。 起こしてくれた姉ちゃんに感謝だ。 ちなみに「僥倖」とは、…

私たちは普通の恋ができない。 絶対幸せになんかなれない。 絶対誰かを傷つける。 恋したくて恋した訳ではない。決して。 でも私たちは恋の衝動には逆らえない。 歪みきった愛が私た…

北原陽子は名門・明成学園高等部2年生。しかし学業に落ちこぼれ、目標を見失い、無為の日々を過ごしていた。新学期が始まったばかりの昼休み、彼女は目的もなく、学校の敷地内にある広大な森…

【週間ランキング最高69位ありがとうございます！】 高校生の時、「僕」の友人である「彼」は、何においても常に僕の一歩前を歩んでいた。 成績も、スポーツも、容姿も、そして――文才…

『ブラックライト/何を知りませんが何か？』の後日談です。 https://kakuyomu.jp/works/16817330660384243522 藤田は逆行性健忘を残して…

星海の上を二人で踊る。 きらきら星を口ずさみながら、さながら気分は貴族令嬢。 瑠璃色の絨毯、響く足音Twinkle-Twinkle。 青白い綺羅星、金の鱗粉振りまく蝶々、銀の音色…

・あらすじ 　夏休みのある日、近所の公園にバスケをしにきた藤原夏美は五月雨冬華にバスケットボールを後頭部に投げつけられる。一度は試合に敗れた夏美だったが、冬華のある発言をきっか…

３月３１日。世界は終わるという──。 そんな予言が世の中に蔓延する中での生活は、Ｓ級少女たちとの学園生活。 しかし、その日常の裏では、連続転落事故が今も尚続いており、次第にその快…

藤香 薫（ふじか かおる）のことを知らないものは俺たちの学年にいなかった。 彼女は学年のマドンナで高嶺の花であった。 だけど、数年ぶりに出会ったかつてのマドンナは街で宗教勧誘をし…

夢のあとで、私は彼を回収しに掛かる。 昨日まで高校生であった。或いは昨日まで中学生であった。理想的な恋愛のタイムリミットを自覚しないままの昨日は終わり方を告げぬままに今日となった…

サローヤンにウェブスター、トウェイン、オルコット、それからモルナール。 生きる喜びと悲しみを教えてくれた全ての作家達に敬意を表して、私達の日常を捧げます。 私達の日常が余りに…

ー時折見る夢に出てくるアイツのことがすごく気になる橋本（中学二年生）。アイツは天才だ。アイツをギャフンと言わせたい。そんな気持ちからアイツのことを分析し始める。アイツにはきっと隠…

私の彼は天文部に入っている学校でも有名な星座好き。でも私は、星座なんて大嫌いだった──。星が光る夜の、切ないラブストーリー。

まきちゃんは普通教育を受けている知的障害者。マリヤはまきちゃんの面倒を先生に押しつけられた苦学生。まきちゃんはマリヤを友達だと思っても、マリヤはあまりの苦悩にそう思えず…。人間に…

高校入学直前に命を絶った友人から誰にも言えない秘密のノートを託された主人公・僕。その「安楽死ノート」を抱え、草木芽吹く季節に「僕」は高校生になった。晴れやかな気持ちになれないまま…

神戸市灘区に住む少年・蒲原雄大は、母と妹とともに、貧しいながらも懸命に生きてきた。中学三年生のときの授業で少年（雄大）は、ツバルの住民たちの惨状と、エネルギー問題を研究することの…