そんな切なさと儚さと美しさ。
これで終わりでも十分な綺麗さですが、新たな始まりでもあるはずなので主人公の物語を楽しみに待ちます。
青い高校生の状態も、進学後の描写も、とにかくとにかく解像度が高すぎる。
特に病み方やヘラっていくまでの過程があまりにリアル。
本編に載ってないだけで、きっと
「メッセージの送信を取り消しました」
もたくさんあったんだと思います。
ハッピーエンドが好きな人には刺さらないかもしれませんが、読み終わって冒頭に戻ると「でも前に進もうとしてるか」とも捉えられて、そう解釈するとビターとハッピー両方の性質を感じるので構成の妙も含めて大好きな一作です。
「あるある」なので、かつ序盤から示唆された展開なのでバッドエンドとは思いません。
もし作者様が多作(秒速やYOASOBI)を引き合いに出す点や「あるある」という表現を不快に思われたら、申し訳ありません。
ありふれた、という意味ではなく共感が著しく高まる「あるある」の気持ちです。