「月 短編」を含む小説

友人間でのお題小説として書き上げました。 後輩が出て来て先輩を慕う感じのテンション。 キャッチフレーズ項目でも書きましたとおり、 大宮コウ先生の『夢幻心中』のリスペクト作品となり…

出張で一時帰国した男友達は、明日の朝には再びこの国を離れるのだと言う。 「日本にいる間しか出来ないなって思うと、なんか急に花火したくなっちゃって。付き合ってよ」 そんなふうに…

「月が綺麗ですね。」竹林に囲まれた研究所で、カグヤは僕の目をじっと見つめながら言った。宇宙探索アシスタントである彼女からの愛の告白だった。彼女のサポート役である僕は、その気持ちに…

【書籍化記念　書き下ろし短編掲載！】 小説第一巻　６月５日発売決定！ それは武神と呼ばれるメガミ・ユリナがまだ天音揺波と呼ばれる少女だった頃の物語。メガミの力をその身に宿す「ミ…

桜がその花を咲かせていたことを、夏になれば人々は忘れてしまう。 誰もが足早に、アスファルトの上を歩み去っていく。 そんな2011年7月の頃、わたしは親友に別れを告げた。 そうせ…

（シリーズ二作目ですが、それぞれ独立した事件を扱っており、前作未読でも、この作品単独で楽しんでいただける仕様です。よろしくお願いします） 　占い屋を営むゲルエイが、同じ露天商の…

大学一年生の向井洋一は、高校までとまるで異なる生活に戸惑い、憂鬱な日々を送っていた。 ある日、彼の元に社会生活支援用AI〝ラプラス〟が現れる。全ての判断に助言を施してくれるラプラ…

あるいはラマルク的存在としてのドラゴン=龍。 人間の進歩が道具とともにあるのなら、龍の進歩は自己変化とともにあるのかもしれない。 命からがら荒野を歩いていた僕は稜線の向こうに白く…

夜。 明るい夜。 月かネオンか。 どちらが好きですか。

テーマに沿って書かれた超短編・掌編です。 2014年8月から2015年7月までの「架空非行」掲載作を集めました。

えいちゃんへの思いをつらつら書きました。「5月1日」に若干かかってます。悪しからず。

　WEB投稿サイトで毎日、作品を投稿して楽しんでいた主人公。いわゆる量産作家だった彼は、ある日、恐ろしい目に遭った……。 　いつかあなたの身にも降りかかるかもしれない、小さなホラ…

凡人が音を生み出す時、そこには何かの死があったのかもしれない。五月は、そんな月だった。

長いの書くのに疲れて、息抜きで書いてたのにこいつも長くなりました(当社比)。 ※5月8日、5を微修正しました。 内容はほぼ変わってないです。文がちょっと乱れてたので整えました。…

【「ファミ通文庫大賞（第1回）」「ネット小説大賞（第8回、第10回）」一次選考通過作品】 　かつて王都の警吏だった騎士ピペタは、左遷されて、今は地方都市で勤務している。彼が非番の…

キツネの耳と尻尾を持つヒムロは、魔法道具の職人。 いつものように懇意にしてくれる受付の男性に商品を納品したところ、住所不定、天涯孤独のために今日も勧誘を受ける。 本作品ははと…

あの日、彼女の瞳に映る月が本当に綺麗だったから――。 これは、夕月詩織の回顧録。ふたりの少女、詩織と未来が出会い、互いに恋をし、やがてその結末へと至る物語。 幻の月の下に咲く、彼…

「令和短編アンソロジー」企画参加作品です。 翼族の少女ティオは住み慣れた村を出て、ティスティルという大帝国の都に飛び込んできた見習い賢者。 類まれなる幸運で王立魔術具開発部へ就…

恒星が月の陰に隠れる星食を観察する天文部

　小心者のくせに好奇心だけは人一倍な武家の三男坊、木村進三郎は雨の中、ある山寺で一宿一飯の恩義を受ける。その山寺に代々伝わる、決して触れてはいけない漆箱、気持ちを抑えきれない進三…