勘違いや病的な信奉、それぞれの思惑が連なって進んでいく物語は、小さな社会を描き出している。
復習は何も生まないなんて月並みな言葉があって、おそらくそれは真実ではあるのだが、それでも人は相手を恨む。
呪いを利用し、踊り踊らされた末路には、特に美しいものは残らない。
復讐は気分すら晴らさない。
それでも、理屈ではなく、人は感情で動くのだから。復讐を行うかどうかの瀬戸際を決めることにも、理屈ではないのだから。
別に殺してしまうほどではなかった出来事から波及して、復讐へと繋がるストーリーは良いとおもいました。