「＃幽霊」を含む小説

16歳の誕生日を迎え、二十と少しの日が経った。死んでいるはずの私は、まだ生きている。 十一年の時を経て忘れかけていた幼馴染が、定められていた運命の日に突然現れ私を牢獄塔から連れ…

　僕はそんなウワサは信じていなかった。 　商店街の端っこに、女の人の幽霊がずっといるって。 　でもそこが通学路になって、本当だったんだって実感した。 　マチコさんは、全然怖くない…

　とある「おめでとう」がお題の短編コンテスト応募用に書いたもの。 　まあ、ホラーなのですが、以前書いた『火車』、『送り犬』に続き、今回も現代風にアレンジした妖怪的なお話第三弾です…

　地縛霊という部類になってしまったのか、私はかれこれ二百年ほどここに縛られている。悪さをするつもりはないから事故物件にもならないこの家に、またひとつの家族がやってきた。 　退屈だ…

人を食らって、その姿と記憶を奪った、傍から見れば幽霊のような『己』。 『己』のことを、片思いの彼の幽霊だと信じ、一方的な愛を告げる『彼女』。 『己』と『彼女』の真実の愛の物語。

いつの頃からいるのか分からないが、津風時≪ミナトフウトキ≫には幼女の姿をした守護霊『ミヤコ』がついている。 おしゃべりで喧しい、ちょっとわがままで気ままな、妹のような悪友のような…

【ご注意】 　恐怖体験を描いています。怖いお話が苦手な人は読まないでっ！！ 【主人公】 　男子小学生。（４年生＋その１年後＋大人になったあとの視点） 【あらすじ】 　夏休みの…

城下町にお忍びに出た王女、シーラが見たのは、不審な行動をしている幽霊だった。 彼の悪巧みを止めたいと行動を始めるシーラだったが……。

人を愛したことのないベストセラー作家が、心を奪われた相手は旅先の女の幽霊だった。 美しく艶めかしい幽霊はこちらを見て、寂しげに微笑むだけ。

【KAC2022参加作品】 これは二十年前、とあるお笑い芸能事務所で働いていた「僕」の体験談。そこは専用の漫才劇場を持っていて、若手や新人がライブをしていた。古い劇場には死んだ漫…

漫才コンビ「埋葬済み」は、幽霊の小野寺とスケルトンの袴田で構成された、死人同士のコンビだ。 得意とするのは死人であることを活かした死ネタ漫才なのだが、マンネリ化してきたのか最近ど…

相方とも解散し、ピンとしても活躍できずにいたある日。 先輩から相方がいるフリをしてみせろ、という無茶振りをされる。そこで相方が幽霊という設定だったらと思いつく。 上手くいくはずが…

窓が勝手に開いたり、誰もいない地下室から物音がするということで駆けつけた幽霊調査隊。だが彼らは他とは一味違った。

引きこもりの家に同級生が幽霊になって転がり込んできた話。

登場人物 ・彼女想いな男の子(高校生くらい) ・事故で亡くなった女の子 男の子語り風です,第三者目線じゃないです｡ 微ファンタジーかもです｡ ふと浮かんだものをざっと文字にした…

「桜の下のオフィーリア」。そう呼ばれる怪奇現象が、その街には古くから伝わっていた。一本の桜がほとりに立つ、とある池。そこでかつて、呪われた短歌を遺して身を投じ、命を絶った女学生が…

「人は死んだら、地縛霊や背後霊と呼ばれる怨霊か、自分が死んだことを自覚できない浮遊霊か、生者を守護する守護霊となります。 　皆さん、善い守護霊を目指しましょう。 　とその前に、…

「えっ、中村…俺のこと見えてんの？」 夏休み前のサークルの打ち上げで、彼氏がほしいと嘆く主人公の陽菜。あるきっかけで幽霊状態の好きな人と、ひと夏を過ごすことになり…。