「消えない」を含む小説

かつては自らの〈生〉の総てを支配していたはずの、今は喪われた摂理を覓めて……。 ------ 「思い出のなかの姿というものは、一たび言葉によって定着されるや、消えてなくなるもの…

マリコは、鏡の前で、いつも問う。 過去の事件の事を。 マリコは、２５年前に、夫であったタクミを殺していたのだ。 ただ、その記憶と罪悪感は、年月が経つにしたがって希薄になっていく。…

別れの詩です。

　私はある日、窓敷居に肘をついて妄想を小説にしたらどうなるのかというテーマについて妄想したことがある。とりわけお昼のチャイムが鳴り、弁当を食ったあとにこうやってのんびりしていると…

帰国子女で、学年トップで、おまけに華奢で且つ金髪ロングの学年一の美少女ー星川遥。 　そいつと正反対で、陰キャメガネオタクで、周りから周りからはキモいとかオタクだとか根暗だとか言わ…

5/3　コミティア発行予定 内容サンプル 特別高等警察の原俊作は国家転覆を目論む容疑者の追跡中、なぜか関東大震災で消えたはずの浅草十二階へとたどり着く。 あるはずの無いその場所…

魔力によって訪れた終末世界。美術品の主題と密接に結びついた魔力の残滓は、人々を傀儡魔（くぐつま）に仕立て、異常行動に駆り立てていた。 この魔力を回収するのが、魔力回収機構に所属す…

ある日、目が覚めると見覚えのある場所に倒れていた矢崎海影は、自分が猫になってしまっていることに驚く。自分の身体を探し回るが、周りはいつも通りで何も変わらない日常だった…… 自分と…

あなたじゃないなら誰でもいい。 「雪に紫煙」の夏木爽が雪の降る晩に出会った大庭霞の物語。 後日近況ノートにあとがき（という名の登場人物の設定etc）を載せます。宜しかったらそち…

おじいちゃんがいつも持ち歩いていたノートがおじいちゃんが死んだ日に消えていた 僕は病室に忘れていった星座早見表を手にとって思い出した 「この日記には大切な人に伝えたいことが書かれ…

夏休みを利用して東京から東北にある祖父母の家を訪れた小学生の僕は、その近所に住む同い年の女の子と出会う。次の年にも会う約束をしたものの、結局何年も会う事が出来ないまま年月は経ち、…

　この世で暗躍する「呪縛解き」。彼らは彷徨う亡者・化物の呪縛を解き、討伐できる唯一の存在だ。彼らの行動はすべて極秘であり、その活躍が公のふれることはない。どれだけ影の存在であろう…

　サキュバスであることを隠して人間社会で生きる来夢 魅(らいむ みいる)は、女友達の璃世(りせ)ちゃんが大好き！ 　だけど、十六歳になるまでに人間の男の子とキスをして生気(エナジ…

これは僕と彼女の物語 桜の散るあの日を境に彼女には会えていない 5年前彼女が消えてから、僕は毎年のように彼女と会っていた桜の木を訪れる.... ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈…

魔法使いである祖母マギーと孫娘シゾーの二人は手芸品と雑貨の店を営んでいた。シゾーは望むものなら何でも切れる魔法が使え、腰には鋏を繋いだシャトレーヌというアクセサリーを身に付けてい…

少年時代の怖い思い出。 隣町の少年、ショウタに誘われ、僕は廃墟に冒険に行くことになったのだが。 公募ガイドイベント 「高橋源一郎　小説でもどうぞ」 テーマ：冒険 応募予定作品。

一年前、”私”の母は死んだ。長い闘病生活の末、病院で息を引き取った。母が死んでからの一年間、親孝行できずに亡くなった母に対する後悔が消えなかった。もしも母が生きていたころに戻れる…

喜びと恐怖、繰り返される正と負の連鎖からの開放は死ぬこと以外にない…。ー人で一切を理解してしまった、心が諦めてしまった少女、伊坐凪紫蓮。本と物語が好きな少女は死という結末を選び出…

　全身に青紫が散る白い身体、細い首には自分の手形がくっきりと。 『じゃ、ばいばーい』 　今まで生きてきた中で一番耳障りな音が途切れて、世界から音が消えた。

屋上から見下ろす街 透き通る風静かに吹く 交差点を行き交う人 その風に押され歩くの ほんの少しだけでも 触れられるなら 透明な幸せに会える 気がしたから 透き通る光きらき…