「思い出したくない」を含む小説

公爵令嬢リオーネ・カスティネッタは親に決められた婚約者である少年に会った瞬間、すべてを思い出した。 ――そうだ！　私、死んじゃったんだ！ というかここってもしかしなくても、大人…

「マルグリート・フェルナス、貴女を国外追放する！」 そう元・婚約者に宣誓されたショックで意識を失った私は、気付くと神様の所にいました。 前世の事を思い出した私に神様が転生ボー…

大切な人の顔やそこにいた自分を思い出し、祈りと言葉とでなんとかそのかけらのようなものを掴み取ろうとするが、何をどうしたって目の前で失敗してしまう。成功の形など決して想像出来ず、つ…

『次の転生先に、乙女ゲームの世界なんてどうですか？』 105年の人生に幕を閉じ、輪廻転生の輪の中に戻って行くのだと信じていたあの日。 私は白い空間で、光の球体からそう言われてた…

籠根町。そこは温泉と龍の伝説が名物の観光地。 これはその町で主人公一ノ瀬十香が出会う一つのお話と、すれ違う四つのお話。 風祭今日子、和菓子屋でアルバイトをする女性。彼女には諦め…

Twitterにて毎日投稿している、ワンツイート内でおさめたショートショートです 基本的に単独で楽しめますが、いくつかの物語は繋がっていたり繋がっていなかったり…… 朝起きた…

昔、読み聞かされた「かぐや姫」のお話を思い出しながら、書きました。 皆様の知っている竹取物語と若干ことなりますが、竹取物語は時代ごとにアレンジされてきた為、地域差・世代差の為だ…

目が覚めると今までの記憶がなくなっていた少女。 神の御告を聞ける巫女として崇められるが、聞いた覚えなどない。 その場を乗り切るため適当に言った事が現実となり、次々に人が死んでいく…

最愛の息子が殺された。 継承権争いで命が危うい事は分かっており、必死で守って来た十年。 手を尽くして守ってきたはずの命が、手のひらから零れてしまった。 息子が死んだ現在、王の子…

アル・ウェストランド・リーは転生者である。 　神からの手紙で自分の集落にある、２つのダンジョンを攻略する。 　色んな事を忘れていたが次第に前世の記憶を思い出し、果たせなかった幸せ…

毎年この時期になると思い出す。君との別れを。 悲しみでどうにかなってしまいそうで、けれど時間だけばどんどん過ぎ去って… また１年経って思い出す。君の温もりを。 愛おしくて、…

打ちためた(スマホのメモアプリにためていた)こっぱずかしいポエムをインターネットに載せてみました。 　いろはにほへと、の、「けふこえて」を「今日こえて」と勘違いしていたことを…

あの夏の日。 私はテレビの歌番組を見ながら、翌日の旅行に向けての旅支度を始めていた。 「そんなに詰め込んだら帰りのお土産が入らないわよ」 そんな妻の小言を思い出しながら。 テレビ…

「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い」という、タレーラン＝ペリゴールの言葉を思い出したので、書いてみました。 青春、せーしゅ…

夢を目指した少年が、成長と引き換えに失ったモノは？ そして、齢を重ねて感じることは！？

案内が終わって、最初の泉のまえに戻ってきて、わたしは男の子に言った。「わたし、あなたとすぐに泉に飛び込むのもいいかも」

　友達は少なく、恋人はいない。けれどもそれは慣れてしまえばどうということはなく、時々思い出したように寂しさがこみ上げるだけ。それほど人生楽しくはないけれど、それほど悪くもなく、『…

短編小説家の夏海はスランプ中に、恋人の晴也に「星を見に行こう」と誘われる。 何度か来たことのある野原で夜空を見上げながら、二人は話をする。 そして二人は、お互いの大切さを思い…

未だに埋めてある拙作「特対班物語(仮)」の外伝の更にスピンオフです。 登場人物たちが集まる喫茶店MAX、そこの看板猫がPというオス猫です。そのPの目線でのお話になります。 「…

一也は朝のニュースで干上がったダム湖を見た。そして、消えた故郷の記憶を思い出した。