天寿を全うした主人公が第二の人生として、神様のようなものに行先を提示されます。
そこはなぜか、乙女ゲーの世界で手違いがあったので聖女となって、世界を救って欲しいと頼まれると元々、面倒見のいい性格の主人公は断れません。
今度の人生ではのんびりと暮らせると約束されて、いざ転生すると転生先は悪役令嬢だったり、断罪イベント真っ最中だったりと修羅場に放り込まれるのでした。
しかし、主人公は105歳まで苦労の多い人生ながら、天寿を全うした人。
一般的な悪役令嬢によるざまぁな物語が展開されたりはしないのです。
諦観と達観にも似た境地で平民として生きるのだからと気丈に前を向くけれど、(前世のせいで)恋を諦めた主人公に幸せな未来は訪れるのでしょうか?
気になったあなた、是非ご一読を!
園山 里美は105歳の天寿を全うした日、光の玉(以下光ちゃん)により乙女ゲームの悪役令嬢役への転生をお願いされます。
光ちゃんの説明では先に間違って召喚されたニセの聖女を追い出し里美は聖女マーガレット(以下メグ)としてのんびりライフを過ごせるとのことなのですが……
転生して早々に王太子からの婚約破棄宣言からの国外追放イベント。普通の人ならここで詰みます。
ですがそこは人生経験の差、戦争を経験し空襲を生き延び、戦後を復興させてきた人は違います。冷静な判断で次々に問題を乗り越えていきます。
ただ周囲も甘くはありません、聖女であるメグを利用しようとする大人達の思惑に翻弄されピンチにも陥ります。
この物語の一番の肝は前世の夫である、実(みのる)ことダグラスの存在でしょう。メグとダグラス2人の時空と時間を越えた出会い、これが物語に深く関わりピンチにも立ち向かっていけるわけです。
ただの悪役令嬢ではない、真の愛の物語がここにはあります。どうぞこの物語を手に取りページを開き読んでみませんか?