5秒小説

らんまる

当たりです

「誕生日何が欲しい?」

「それ訊く?」


彼女は笑いながら当ててみてと言った


「指輪」

「はずれ」

「じゃあ降参」

「早い!そうね婚姻届かな」

「え」

「うそ冗談よ」

「良かった、これしか持ってきてないからさ」


青年は彼女の薬指に指輪をそっと嵌めて微笑んだ


「はずれでごめんね」

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