「真っ黒け」を含む小説

　ある時、気付いたら知らない場所にいたし、自分のことも、ぼんやりとしか思い出せなかった。 　そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。 　でも…

某所にある、大きな桜の木が咲き誇る家に、1人の老人が住んでいました。 名前は桜庭庄之助。 ある日、庄之助の前に真っ黒なスーツで身を固めた男が現われる。 その男は、庄之助にこ…

やや陰湿で地味男の若者・宇納間工多[うなまこうた]は高校卒業後、ライトノベル作家を目指して都会へ上京。ネット小説、公募、出版社に売り出しなど奮闘していたが、開花しない日々が続いて…

　ドラゴンは山の洞窟の奥深くで、ひとつの卵を産みました。 　卵は優しくあたためられ、やがて、真っ黒なドラゴンが生まれます。

　私達は、真っ黒な建物に閉じ込められた。

うっかり図書室で眠っていた少年が慌てて帰宅している途中、通学路で振り返るとそこには真っ黒な何かがいて……？ 影隠しとはなんなのか？ 少年を追いかけてくる何かの正体とは？ …

内気な中学生川波春花は、同じ美術部の遠藤颯大のことが好き。 けれど、自分の気持ちどころか、「ありがとう」とか、「一緒に帰ろ」すら口にできないでいた。 卒業までに思いを伝えられた…

満ち足りた漆黒が、そこにはあった。 ただ延々と真っ黒で、掴めないような漆黒があった。 ただただ暗いその何かは、きっと希望ではないのだろう。 だは一つ言えることは、きっと漆黒であろ…

この話はうちのDXシナリオのネタバレになります。それでもいい人は読むのだ。 シナリオ名がくっそ長いが日本語訳にすると『その欲は罪か？その命は罪か？』となる。ドイツ語である。 こ…

秋のまっただ中のことだった。その知らせは突然にやってきた。 秋といえば紅葉。赤、真っ赤、真っ赤っ赤。だけど私の秋は、タコみたいに色をかえた。白、真っ白、真っ白け、黒、真っ黒、真…

前向き強気アラサーOLに振り回される、妖刀持ちな訳あり無愛想青年。 ”お稲荷さん”の遣いである妖狐ちゃんのいる浅草の喫茶店で甘味を楽しみつつ あやかしの心を救ったり、居場所を守っ…

聖バレンタインを祝う愛欲とチョコレートの二本立て番外編。 チョコレートを作って好きな人にあげるだけの内容です。ほのぼの系。 「第一部　スイート・チョコレート編」は、本編「三都幻…

主人公の水上翔時は高校卒業後、大学へは進学しなかったが、学ぶことを止めなかった。 高校を卒業する手前、キャップを目深に被った男が、一冊の本を手渡したのがきっかけだ。 『神にな…

　2XXX年、世界はハエに支配された。 　つい最近までは、無害とされてきたハエが突然、世界中に大量発生し、緊急外出禁止警報が発令された。 　ハエは空を完全に覆い隠す程で、太陽…

空一面真っ黒になった。 逃げるサラリーマン。 そこに現れたのは。

【座談会登場人物】 ・奈々 『いきなり座談会』の司会＆進行役。 作者に対しては尊敬のカケラも持ち合わせていない。出身は愛媛県？ ・黒子〔作者代理〕 とにかく、黒い……ネガティ…

喫茶、三毛猫。 古ぼけた深緑の汽車が、ソーダ水の海と湿地を抜けた先。 その喫茶店の屋根は、ちょっとした庭になっている。赤茶けた伸び放題の枯草が、一面を覆っているのだ。濃いピンク…

ひょんなことから知り合った２つ下の後輩、大波加霞とずるずると奇妙な関係を続けていた”俺”はある日の朝、偶然にも彼女と通学路で出会ってしまう。 そこで、彼らは愚にもつかない、でもど…

青年は夜の公園で、小動物を解体する少年を見つけた。 少年の目は、光を反射しない真っ黒に染まっていた。そして、青年の目も同じく――。 「いのちのたいせつさ」などわからない。そんな…

女子高生、星野唯の前に現れたのは、クロと名乗る影絵のように真っ黒な猫だった。そしてクロは言う。「マジカル・プリティコメット、キミを迎えにきたよ」黒歴史が動き出し、唯の戦いが始まる。