イナゴもどき(140字小説)
塩塩塩
イナゴもどき
空一面真っ黒になった。
「空飛ぶ髭の大群だ。日本海を渡り、ここまで飛んで来たんだ」
悠長にはしていられない、逃げなければ髭が付いてしまう。
「髭面では出勤できないぞ」
多くのネクタイを絞めた男達と共に私も逃げた。
「ここは俺達に任せろ」
現れたのはチョビ髭のマスター達だった。
イナゴもどき(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t
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