ときこぼれ

倉井さとり

ときこぼれ

 それは秋風の吹きすさぶ、秋のことだった。いやまあ、秋風が吹いてんだから、それは秋でしょって思うけど、本当にこれぞ秋って感じの頃でさ。

 

 秋ね、秋。

 

 いろんな楽しみがあるよね。わんぱくな人も、いしんぼうも、心を遊ばせたい人も、みんな大満足。みんなが楽しそうにしてるだけで、私もなんだか笑えてくるくらい。『なんとかの秋』に一生懸命にならなくても、笑っていられる。ぼーっとしてても笑えてくる。だから、私にとっては、『笑いの秋』だね。

 

 秋ね、秋。

 

 なんかさ、年々短くなってる気がする。子供の頃は、もっと長かったように思う。夏は厚顔こうがんになっちゃって、なのに、冬は少しも遠慮えんりょしないし。

 そう考えると、秋が可哀想かわいそうになってくる。肩身かたみせまいねぇ。ひかなのはそんばっかだねぇって。

 最近まで秋がきらいだった。いやきらい。大嫌だいきらいい。

 

 いっとき、私の秋は長くなった。まるで永遠えいえんみたいな秋。でもそれが、徐々じょじょに元に戻っていって、そこでまればいいものを、今度はだんだん短くなっていく。


 ……なんだかさ、どうしてか分からないけど、秋が短くなるにつれ、どんどん笑えなくなっていく……。

 

 今じゃ本当に、一瞬の秋ってかんじで。注意してないと、見過みすごすくらいでさ。道路どうろ標識ひょうしきみたいに、一瞬でバックミラーに飛び込んで、少し目を離すと消えちゃってる。そうなったら、どんな標識ひょうしきだったかは、もう分からない。

 これくらいの速さで走ったほうがいいよ。いわが落ちてくるかもしれないよ。子供が飛びだして来るかもしれないよ。

 だからって、そのたびに確認しに戻ってたら、いつまでっても前にすすめない。


 そうだよ、秋だよ。秋ね、秋。


 そのころ私は高校生で、その日もいつものように、授業じゅぎょうをぼんやり聞いていた。

 授業じゅぎょうのまっただなかだってのに、突然、教頭きょうとうが教室に入ってきた。すごくあわてた様子でさ、目をまるくした受け持ちの先生に、なにかを耳打みみうちしてた。私はそのとき思った。これは自由時間になるなって、ラッキーって。


 だけど少しして、先生と教頭きょうとうは、なぜかそろって私をみた。なんだか少しつらそうな顔をして。

 そして、教頭きょうとうがずんずんこっちに近づいてきて、「ちょっと、教室の外に来なさい」って私に言った。これはまずいって思った。教頭きょうとう高級こうきゅうそうなくるまを十円玉でひっかいて、『タコハゲ』って悪戯書いたずらがきしたのがバレたんだと思った。


 この教頭きょうとう、口うるさくてさ。特に女子の服装ふくそうにね。少し前に、スカートが短いって注意を受けて、ちょうどお母さんとおおゲンカちゅうだったのもあってさ、私、ものすごく反発はんぱつしちゃってね。だけど教頭きょうとう教頭きょうとうだよ。お前はどうこう、女はあれこれって、関係ないことまで持ち出してさ。それでカチンときて、……やっちゃった。


 せっかく全校集会を乗り切って、平穏無事へいおんぶじな日常に戻ったと思ったのに。やったあとに、ホントに後悔こうかいして反省はしたんだけど、名乗りでる気はなかった。もうこんなことはしないって、自分の胸にちかっただけで、充分だと思ったから。

 生まれてはじめて頭の片隅かたすみに、神様がちらついた。悪いことは必ずバレるのだぞいって。

 貧血級ひんけつきゅうがひいて、倒れるかと思った。私の人生はもう、これでおしまいだって。

 だけどそれは杞憂きゆうだった。私は無事ぶじに、完全犯罪かんぜんはんざいげた。


 教頭きょうとうは、教室から私をれ出して、開口かいこう一番いちばんにこう言った。


「お母さんが職場しょくばで倒れたらしい。これから一緒に病院に行くぞ」


 『倒れた』って言葉の、その意味が、当時とうじの私には分からなかった。

 なんで病院? なんで私が? そう思った。貧血ひんけつかなにかだと思って。教頭きょうとうは早足で廊下ろうかを歩きながら、くわしい事情じじょうをはなしてくれた。

 

 意識不明いしきふめいなこと。救急車きゅうきゅうしゃで病院に運ばれたこと。心臓が止まっていること。死んじゃうかもしれないってこと。

 

 だけどその時の私には、根拠こんきょのない確信かくしんがあった。お母さんが死ぬわけないって。頭はまっしろだったけど。そんなわけないって。おなかがすーすーしたけど。そんなはずないって。

 そのとき私は呑気のんきに、『これからは親孝行おやこうこうしなきゃな』なんて考えてた。その日はまだケンカちゅうでさ、『しょうがない、私からあやまってやるかー』なんて。


 でも、死んじゃうかもしれないなんて考えたらさ、やっぱりこわくてさ。涙が出てきた。そしたら教頭きょうとうが、なんかさ、親戚しんせきのおじさんみたいな、やさしい口調くちょうで話しかけてきてさ、ますます泣けてきて、なんかくやしくて、『うるさい、ハゲ』って言葉が喉元のどもとまできてた。

 私よりすこし背の低い教頭きょうとうが、なんだか大きく感じられた。

 

 それからはあっというだった。視界しかいはずっと水のなか。だからなのか、息苦いきぐるしくて、息ができないくらいで。

 教頭きょうとうくるまなかからみた紅葉こうようは、水にとけてふにゃふにゃだった。赤一色あかいっしょくのふにゃふにゃ。まるでおおきなタコがそこにいるみたいだった。

 

 その病院はこじんまりとしてて、なんだか診療所しんりょうじょって感じだった。学校やお母さんの職場しょくばから、遠くはなれたところだったのを不思議におもった。大きい病院は近くにたくさんあるはずなのに。

 あたりはみどりかこまれて、同じ町なのが信じられないくらいで、田舎いなかに来たような気がしたくらいだった。正確には、紅葉こうようだったから赤にかこまれていたわけだけど、ふにゃふにゃの。

 

 なかには、親戚しんせきのおじさんやおばさんがいた。おぼんかお正月しょうがつみたいな顔ぶれ。でも、私を見ると、かなしそうな……そしてどこかいやそうな顔になった。

 おじさんおばさんたちは、長椅子ながいすすわる私のそばによって、しきりにはげましてくれた。ひとりのおじさんなんて、太鼓腹たいこばらで大変だろうに、まるでナイトみたいに片膝かたひざになりながら。


 でもそのうちに、ケンカがはじまった。

 ひとりのおばさんが私にこう言った。「お母さんのところに行ってあげな」

 それに、ひとりのおじさんが『いや、だめだろ。立ち入るなって言われてるんだ。指示しじがあるまで待たなきゃだめだろ』と横槍よこやりを入れた。ふたりの言い合いのすえ、私はお母さんのところに行くことになった。


 私は、お母さんがいるという、白くておおきなとびら勝手かってにあけた。


 お母さんは、上半身まる出しでベットに寝かされて、大勢おおぜいかこまれていた。そのなかの、大柄おおがらな男の医者が、両手で、お母さんの胸を、つぶすように、何度も、力いっぱい、体重をかけていた。そのたびにお母さんの胸がゆれてた。お母さん、私と違って巨乳きょにゅうだったから、すごいゆれてて、まるでいきものみたいだった。

 

 絵面えづらだけみたら、お母さんが強姦ごうかんされてるみたいだった。必死ひっしにお母さんを助けようとしてくれていたんだから、こんなこというのはあんまりな話だけど、男の医者の必死ひっしな顔が気持ち悪くて、あからめた顔が薄気味うすきみわるくて、今でも思い出すと寒気さむけがして、たまに夢にでる。


 おばさんは親切心しんせつしんで言ってくれたんだろうけど、こればっかりはおじさんが正しかったと思う。大人になった今でも、恋人といい雰囲気ふんいきになって、いざそういうことをしようとすると、お母さんの胸のゆれが頭にうかんで、恋人の顔とあの医者の顔が重なって、気持ち悪くて、きそうになる。


 そこからは本当にまっしろだった。お母さんの姿にあんまりおどろいて、涙もとまって、視界しかいはまっしろけだった。

 だからなのか、掛けられる言葉もどこか白く感じた。まっしろな『きっとだいじょうぶ』。まっしろな『しんぱいいらないよ』。


 そのうち、ひとりの女の医者が私のところにきた。たぶん、その日見た医者のなかで、いちばんわかい人だったと思う。私の前にかがんで、なんやかんや、いろいろ言った。なんとかかんとかの注射ちゅうしゃを何本もった。これこれの処置しょちおこなった。ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない。彼女が手にもつクリップボードが、小刻こきざみにふるえていた。手はくしたんですが。声もふるえて。精一杯せいいっぱいがんばったんですが。涙目なみだめになりながら。


 がんばった? じゃあもっとがんばってよ。そう、口にだそうとした。信じられなかった。お母さんが死ぬなんて。この人は気弱きよわそうだから、つよく言えば、もっとがんばってくれるって、そうすればお母さんは助かるって。でも、声が出なかった。口がぱくぱくひらくだけだった。金魚きんぎょみたいに、ぱくぱく。


 気がつくと私は、小さな部屋のなかにいた。まっしろな部屋、ゆかかべ天井てんじょうも。しこむ日差ひざしもまっしろ。目の前にはまっしろなおじいさんがすわっていた。白い服を着て、はだもまっしろ。

 おじいさんは説明してくれた。落ち着いた、丁寧ていねい口調くちょうで。

 不思議だった。さっきの女の人とおんなじことを言っているはずなのに、なんの抵抗ていこうもなく、に落ちた。


 お母さんの心臓はもう動かないって。

 お母さんはもう死んじゃったんだって。


 その瞬間、まっしろがすべて消えて、また水の世界になった。耳鳴みみなりがして、遠くから、誰かのさけぶ声がきこえた。あとから考えて分かったけど、あれは私の声だったんだ。私はそれからずっと、泣きさけんでいたらしい。

 あんなに泣いたのは初めてだったと思う。あかぼうだった頃は、もっと泣いたかもだけど。

 

 お母さんはベットのうえで口をあけていた。


 まるで眠っているようなんてことはなく、あきらかにこれは死んでるなって顔だった。なんども見たお母さんの寝顔ねがおとは全然ちがった。すべてが、ゆるんで、たるんで、こぼれそうで。


 高校生にもなって、おしっこをらすなんて、思わなかった。ほんとにずかしくて、わけがわからなくなった。教室にいたうちから我慢がまんしてたけど、でも、トイレに行くことなんて、すっかり頭からけ落ちてて、だから、病室からトイレに行くまで、ずっとまらなくて、あんなにみじめなことってなかった。


 しもよごれを始末しまつしにトイレに行ったのに、トイレにまった水の感じが、お母さんのあの顔の質感しつかんと重なって、気持ち悪くなってトイレのゆかいた。トイレのなかにけばいいものを、そのときの私は、なんだかトイレの水溜みずたまりがお母さんの顔に思えて、そこにどうしてもけなかった。

 

 制服も下着もぐちゃぐちゃになって、それでもこれが生理現象せいりげんしょうだと思うと、たまらなかった。お母さんはもうおしっこをしないし、気持ち悪くなることもない。

 お母さんはもうまっちゃったんだ。心のなかでそうつぶやいた瞬間、今度は目の前がまっくろになった。かげに落ちたような、夜になったような、まっくろ。

 

 そこからの記憶はほとんどない。

 気がついたら私は、棺桶かんおけの前で、こしってすわっていた。

 

 お母さんは花にめられていた。

 お母さんは顔を死なせていた。

 

 気がついたら、お母さんの体をくなんて話になってて。それは当然なんだけどさ、本当にそのときはおどろいた。その時の私には、火葬かそうのことなんて頭になかったから。

 葬儀場そうぎじょうの人がさ、言うんだよ。1~2時間くらいだって。わるまで。そんな掛かるんだ。そんなにかれちゃうんだって思って。でもさ、始まってみれば、私の感覚としては、5分くらいだった。そんなわけないのに。いたを向いて、いきいて、顔をあげたらわってた。そんなわけないけど。


 わったお母さん。頭の骨がくずれずに、きれいにまるまる残ってた。ここまできれいに残るのはめずらしいって誰かが言って。未練みれんがあったんだなって別の誰かが言って、つづけて、わらった。

 今なら、くら雰囲気ふんいきあかるくしようとしてくれてたんだと理解がおよぶけど、そのときの私には、それがゆるせなかった。葬儀場そうぎじょうの人がお母さんにそうしたように、そいつの頭をくだいてやりたかった。

 

 だけど、まばたきをした瞬間に、そいつを見失みうしなってしまった。あつくて、息苦いきぐるしくて、景色けしきがゆれてて、なんだかまわりの人たちの顔が、どれも同じに見えた。あのあかがおの医者の顔。みんな、じっと見てた、私を。一挙手いっきょしゅ一投足いっとうそくを、でも、私が目を向けると見ないふり。だけど戻せば、すぐに視界しかいのすみにあらわれる、お母さんを見下みおろしていた、あのあかがお。むせ返るようにあついのに、いこむ空気は、なんだかとても、うるおってた。いくらいこんでも苦しくて、目の前がくらくなった。くろ、まっくろ、まっくろけ。


 パパは私が小さい頃に死んでしまった。ちょうど、物心ものごころがついた頃だったから、パパのことはよく覚えてない。顔すら覚えてなくて、ただ記憶きおくにあるのは、その大きなかげだけ。巨人きょじんみたいなかげ。だから私のパパは影法師かげぼうし


 昔はよく、お母さんはアルバムを開いて、私を呼びよせた。これがパパだよって。右から5人目の、これがパパだよって。うし姿すがただけど、これはパパだよって。ぼやけてるけど、これはパパだよって。

 

 お母さんが、パパパパ言うから、パパはパパ。

 

 お母さんはお母さん呼びなのに、お父さんのことはパパって呼ぶなんて、ファザコンみたいでいやだけど、みついちゃったものはなかなか変えられない。

 いくら写真をみてもピンとこなかった。どこにでもいる、ひよわそうな男の人。病弱びょうじゃくそうな白い顔は、早くに死んじゃうのも納得なっとくなくらいだなって、思ったのはそれだけ。写真のなかのその人を、どうしてもパパだとは思えなかった。

 やっぱり、私のパパは影法師かげぼうし。くろ、まっくろ、まっくろけ。

 

 目をけると、目の前に、おはかが立ってた。そこに書かれた文字をってつぶやいた声が、どこか他人たにんのようで、まるで、おはかに呼びかけられたように感じた。不思議だった。なんだか、そんなに悪くなかったから。黒くておおきなおはか。ずっと見てると、なんだか、しゃべってもおかしくないかもって思えて。

 

「最後だから、なにか言ってあげな」


 そう声をかけられて、私はわれにかえった。言ったのは、あのお節介せっかいなおばさんだった。たちまちあのあかがおが頭にうかぶ。

 ゆさぶられるお母さんに、なんて言ってあげたらいいんだろう。がんばって? それとも。


 ふと、私が最後にお母さんにかけた言葉は、なんだったろうと考えた。


『うるさい』だった。


 ケンカちゅうだったから。最悪さいあくだっておもった。最低さいていだって。


 もう、あやまることもできない。親孝行おやこうこう? なに言ってんだよ、私。呑気のんきになに言ってんだよ。できるわけないじゃん。


 頭が真っ白になって、首に力が入らなくなった、しんをぬかれたみたいに。そして、私の頭はころんと、胸の前まで落っこちた。そこで気がつく、私は、まっしろな骨壺こつつぼを手にもっていた。私の体温たいおんねつかよわせあっているせいなのか、まるで温度おんどをかんじない。ひんやりとも、じんわりともしない。だから、自分の体の一部いちぶみたいにかんじた。まるで骨みたいな色。乳白色にゅうはくしょく。おちちの色。いつか私も飲んだ、母乳ぼにゅうの色。じっと見てるうちに、なんだかそのにごりがとけていって、まっしろになっていった。まどからしこむ日差ひざしみたいな、死に装束しにしょうぞくみたいな、医者の白衣はくいみたいな。しろ、まっしろ、まっしろけ。


『ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない』


 突然、そう、だれかが頭のなかでしゃべった。確か、だれかの言葉だったはず。だれの言葉だっけ? 思い出せない。もうなんだか時間の進み方がおかしくて、お母さんの胸がゆれていたのが、昔のことのように感じる。

 やっぱり頭にうかぶのは、あのあかがお。お母さんをかこんでいたうちの代表だいひょう。お母さんに体重をかけながら、私に向かって語りかける。


『ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない』


 あかがおで、すこしはにかんで。せわしなく体を上下じょうげさせながら、私を見て、じっと見て。


『ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない』


 がんばります、そんな顔して。きっとあなたの母の心臓を動かしてみせます、そんな調子ちょうしで。


『ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない』


 それから、私は親戚しんせきいえに引きとられた。学校はそのままで、通学が少し長くなったくらい。でも、生活は不便ふべんになるどころか、私は以前より裕福ゆうふくらしができるようになった。

 遺影いえいおさまったお母さんは笑ってた。遺影いえいにしては笑いすぎなくらい。お母さんはいつも笑っていたから、笑ってる写真しかなかった。


 ほら、お母さんもよろこんでるよ。お線香せんこうをあげるたびあがる声。ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない。親がいないってことであまやかすやつがいるが、先生はこれまでどおりにせっしてやるからな。ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない。エッチもできないで告白こくはくなんかするなよ。ふつう、これだけすれば心臓はうごくけど、あなたの母の心臓はうごかない。お父さんもお母さんも、きっと天国てんごくで笑っているだろうね。


 なんだか笑えてきた。笑うとすごくらくになった。気をつかった目を向けられるより、苦笑にがわらいのほうがよかった。可哀想かわいそうより、あきがおのほうがよかった。

 お母さんがいつも笑っていた気持ちがわかった。笑うと気持ちがいい、すごくらくになる。おなかかかえるくらい笑えば、体に血がめぐって気持ちがよかった。

 

 笑えば、胃がうごくからなのか、どんな言葉もに落ちた。なるほどねって。

 そもそも、私の『うるさい』にくらべたら、どんな言葉もマシだよ。最高なくらいでさ。

 考えれば考えるほど笑えた。笑えば笑うほど納得なっとくできた。なるほどねって! そうだよねって!!

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