概要
兄さんの髪と尻尾は冬の凍った湖の色。わたしの髪は真っ黒で尻尾もない。
ある時、気付いたら知らない場所にいたし、自分のことも、ぼんやりとしか思い出せなかった。
そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。
でも、これはわたしが勝手にそう呼んでいるだけ。みんなからどう思われているかは、わたしは知らない。
わたしには、みんなの言葉がわからないし、わたしの言葉もみんなには伝わらないから。
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獣人の家族に拾われた少女が、言葉が通じないまま兄と慕う相手に溺愛されてそのまま結婚してしまうお話です。
(語り手が無知なまま結婚するので、見方によっては怖い話だと思います。あまり良い話ではないかもしれません)
語り手は相手を「兄さん」と読んでいますが、血は繋がっていませんし種族も違います。なんなら多分語り手の方が年
そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。
でも、これはわたしが勝手にそう呼んでいるだけ。みんなからどう思われているかは、わたしは知らない。
わたしには、みんなの言葉がわからないし、わたしの言葉もみんなには伝わらないから。
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獣人の家族に拾われた少女が、言葉が通じないまま兄と慕う相手に溺愛されてそのまま結婚してしまうお話です。
(語り手が無知なまま結婚するので、見方によっては怖い話だと思います。あまり良い話ではないかもしれません)
語り手は相手を「兄さん」と読んでいますが、血は繋がっていませんし種族も違います。なんなら多分語り手の方が年