「カウンター」を含む小説

ユニコーンがその背を許すのは清らかな乙女(処女)だけ―― この有名な伝説は果たして御伽噺か真実か。 ならば非処女を乗せたらどうなるだろう？ それを実践しようとした大馬鹿者達の顛末…

「教師と生徒は恋しちゃだめなこと、成瀬さん知らなかった?」 もう忘れたいのにバイト先のバーでお客様から言われた一言をきっかけに高校時代の片想いを思い出した侑は、柄にもなく昔話とし…

ここは田舎のとあるお店。 今日も一日の営業を終えようとしている……

　今年三十二歳にある瀬田啓一朗は、蕎麦処「結家（むすびや）」の雇われ店長だ。 　祇園のはずれの夜鳴きそばには、今日も悲喜こもごも「何か」を抱えた客がやってくる……。 　カウンタ…

某企画コンテストで1位 第2回ブレイズ・アワード 最優秀作品 自己満足度作品2位etc 選ばれた作品になります。 オムニバスなので気になったカクテルやタイトルだけお読み頂いて…

「――潜入任務だァ？」 　ほとんど溶けてしまったベリーシェイクの飲み干すと、車持未紅は隣でストロベリーマティーニを傾ける女に訝しげな視線を向けた。 「そうさ。楽勝だろう、お姫様？…

カクテル×ラブコメ　自主企画参加作品。約3,000字の短編、一話完結です。 大学の同級生・川島美奈から「雰囲気の良いバー」を教えてと言われた森山冬弥は、美奈を連れてとあるバーへ…

最近、冒険者ギルドに変な奴が出入りをし始めたらしい。 剣士のブルーは、そんな噂話を聞きながら、カウンターの上に依頼の品を置いた。 ギルドの受付嬢が言うには、変わった服をしたジョシ…

テスト終わりに図書室へ行くと、今日もあの人はカウンターで本を読んでいた。

いつものようにいつものものをカウンターで飲んでいたジョンの元にやってきた男 「私の娘を探してください」 年頃の娘の恋愛ごっこだと思ったジョンを迎える意外な結末 大地様自主企…

　シンガーソングライターを目指して、バイトばかりの刻彩（ときいろ）　瑞希（みずき）。 　ある日、バイトの帰り道。なぜか、次の言動についての選択肢が目の前に出現。そうして、車両故…

「こんな仕事もういやじゃあああっっ！！」 学生の頃より派遣会社で馬車馬の如く働いていた器用貧乏かつ万年貧乏の黒鳥《くろとり》 翡翠《かわせみ》。なんやかんやで異世界転移した後も…

世界というのは、いつ何時どの状態で何が起きるか分からないものである。 いつもの学校生活を過ごしていたが、昼１２時のチャイムと同時に学校ごと異世界に行ってしまった。 モンスター…

　12歳の頃、少年はテレビでやっているあるスポーツに目が釘付けだった。 『チャンピオンのカウンター！！　挑戦者立つことができず試合終了！！』 ワァアアアア！！！ 　そのスポー…

小さな出版社に弱みを握られ勝手な都合をおしつけられ、令和へ改元されるまでの15日間で10万字の長編小説を文学賞に「納品」する羽目になったロスジェネ図書館臨時職員のぼくの、大逆転を…

わたしは梅田の旅行代理店で海外ウェディングコーディネーターをしている２６歳。 友達の順君のことが何年も好きなのにずっと言わずにいる。 ある日、高校時代の先生がわたしの受付カウン…

町外れのバーの片隅、飴色のカウンターの一番の奥、すっかり特等席になったその場所に腰を下ろした彼は、いつか出会った「誰か」の話をそっと語り出す。

2011年（平成23年）3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。 東日本大震災。 その夜私(漆目人鳥)は疲労と焦燥の中、居酒屋のカウンターにいた。 実際にあった魂の救済の物語…

仕事帰りにコーヒーを飲むため、時々立ち寄るファストフード店。そこの店員の『おおぬき』さんと私の間には、いつも必要最低限のやりとりしかない。 人々が行き交う地下街の、あちこちにある…

私の行きつけのお店は、コーヒーと昭和の香りが漂う、レトロな感じの喫茶店。 お店のドアを開けると、カウンター奥の彼と目が合う。 「いらっしゃい」 格好いい、ギャルソン姿の彼。こ…