「終わった！」を含む小説

「私」は、人目を避けて、石段を登っていた。 手にはちぐはぐにまとめられた花束を持っている。 見咎められても見過ごされる、それでも自分の矜恃にかけて、絶対に見つかりたくない。 「私…

この春から高校生となった有川航。ひょんなことから強制入部させられたのは『手紙部』。手紙にまつわる相談から果ては手紙に関係ない相談まで受ける手紙部には一癖も二癖もある相談がもちかけ…

2020年の夏。 子供の頃に思い描いていた未来はこうじゃなかった――。 いまだ未達のシンギュラリティがもし2000年代の初頭に起きていたらという妄想をもとに、アフターコロナの世…

「モテるは正義」この言葉を掲げて生きている藤田涼。そんな彼が思いを寄せる女の子は、涼の好きな人は違う人だと勘違いしている！？俺のラブコメは始まっているようで終わっている。

人間界は終わった。 生と死を楽しめ。

それはただヒトの形をしていただけだったのかもしれない。 記憶、家族、心、形の無いものが、確かに生き物を形作っている。 それならば——ただ単に、自分達はヒトの姿で生まれてきただ…

私は深刻な心臓病で入院していた。もう心臓移植しか根本的な対策は難しいという状況だった。 退屈な入院中に、ふとしたキッカケで私は友也と出会った。でも彼も脳腫瘍の重篤な病を患っていた…

四年前に起きたパンデミック。それは、本来は野菜等に起こる腐敗病が人間にも感染し出したというものだった。これにより事実上人類は滅亡の一途を辿る事となる。 そして舞台は２０５６年。そ…

　小学生の頃から走ることだけが得意だった。それだけで居場所を作ってきた俺にとって、2020年の夏は最悪だった。 　陸上の大会がことごとく中止になったからだ。 　小学生の時から走る…

　部活終わり。友だちとくっちゃべりながら帰るのがすごい楽しかったり

完結した作品に対して、自分の思っていることや感謝を述べるだけの置き場です。 作品を読み終わった後に、適当に読んでいただければ……。 気ままに書くかも……？？ 小説ではなく、個…

人と魔族の戦争が終わった新時代。喧嘩と女が大好きな不良魔族のハルトが人間の高校に殴り込み。勇者？　友好？　差別？　そんなの知らん。ムカつく奴とは喧嘩して、イイ女とはほにゃららすれ…

北方ルネサンスの巨人アルブレヒト・デューラーについて。それと山水画について少々。

2020年3月15日～4月15日に開催の第一回性癖小説選手権の講評置き場です。 読み終わった物から随時講評を公表していきます。 企画概要はこちら （https://kakuyo…

《あらすじ》 生と死が蔓延るこの世の中で、世界というものは決して自分たちがいる場所にだけあるわけではない。 この神々の盤上にはいくつもの世界という名のステージがあり、お互いがお互…

神を殺した少年少女のその後。 文章を書かなくなって久しいのでリハビリのためのショートストーリーです。 とりあえず文章を書いたのできっちりオチがあったりするわけでもないですが、短…

「手取り14万は終わっている」 と言われ、頭にきたので書いてみた。 手取り14万で生きてきて20年。 やったことといえば、「親と同居」と「禁煙」だけ。 しかし、見栄も物欲もなけ…

2020年8月。東京に怪獣が現れた、蒸し暑い真夏日。 彼女と過ごした夏の日々は、僕にとって決して忘れられない記憶となった。

春日影高校 恋愛同好会 会長の川上一と4人の女子会員達が、今日も学校内のあらゆる悩める恋愛問題に取り組み、全く解決させることなく終わっていく。 山場もなければオチもない。 一…

「ねえ、あたしと一緒に死んでくれない？」 決して不幸ではなかった。むしろ幸福な毎日だった。だからこそあたしは、この「物語」に自分自身の手で終止符を打ちたかったんだ。フリーターのあ…