恩師が「創作は最終的に性癖」と言っていたことを思い出します。要するに自分のパッションを詰め込んで叩きつけられるか、それをより適切に的確に確実に切実にドーンできるか。そういうことなんでしょうね。きっちりと関係性を整えた上での巨大な感情のブラストが心を動かすんじゃないでしょうか。動いた。動いたよ。テクニックと別の部分で動きましたとも。読み口だけを求めていると忘れてしまうものを思い出すためにも、ここで紹介された作品は多くの人に読んでほしいものです。
どれもゾクゾクするほど刺激的で鋭利(エッジィ)な作品ばかり。例え偏り歪みがあろうとも、想いを全てぶつけて良いこの企画だからこそカクヨムでの処女作を投稿しようと思えました。dekaiさんの講評も全て遍く性癖を抱擁する愛に溢れていて素晴らしい。私の作品(ニッチ+やたら長い×2なので色々申し訳ない)の講評もお待ちしております!
性癖という扱いの難しいテーマをどのように表現するのか、様々な工夫が見られる「第一回性癖小説選手権」。多くの作品を、とても丁寧に講評されていて、すべての性癖に対して広く寛容であり、そして愛情を向けていることが、伝わってきます。素晴らしい。