幾度も世界を救った少年は、再び世界を救う

初仁岬

前書き。あるいは、異世界転移という設定の便利さ考察

 今年もこの季節がやってきました。

 いよいよ、カクヨムコンが始まりますよ。

 なんか、フォロワーさんの皆さんとは非常にお久しぶりですね。

 この半年以上はひたすらFF14やってました。

 いや、今もだけど。

 そんなこんなで、ちまちま書いていた新作を公開します。

 書きかけの他の作品?――しばらくお休みしてたので、お休み継続です。

 ちまちまは書きたいけども……

 こちらは毎日とはいかないと思いますが、それなりのペースで書いていく予定ですので、数日おきにふらっと立ち寄って頂ければと思います(書かないフラグです。要注意)。


【作品構想】

 ふと過去のアニメを見ようって思って思い出したのが「ゼロの使い魔」だったわけです。

 今は亡きヤマグチノボル先生の遺作となったゼロ使ですが、よくよく考えてみてください。

 MFが異世界転移の金字塔って言う割に(勿論、金字塔って言うのは欠片も間違っていないと思いますが)、面白いかどうかは別として、ゼロ使のような異世界が絡む作品ってあんまりなくないですか?

 どういう意味かって?

 順を追って説明しましょう。

 最近、私は乙女ゲー世界への転生を果たす系作品を買い漁っているわけですが(大体、女性向けレーベルのものだと思われる ※注・作者は正真正銘、女の子大好きな男です)、これらは前世の記憶を生かして銀行を整備したり(公爵令嬢の嗜み)、ダイエットグッズを作って販売したり(悪役令嬢の取り巻きやめようと思います)、まぁ、序盤こそそれっぽい異世界というのがあるものの、ある程度、世界観が安定してしまうと異世界って設定がなくなってしまいます。

 勿論、それが悪いわけではないですし、実際にそれで連載を勝ち取り多くの方が作家デビューを果たしているわけで、まぁ、正直こんなどうでもいいこと考える人なんてあんまりいないだろうって話ではあるんですが(汗)

 異世界転生とか異世界転移などといいつつ、実際には自分たちのいる世界とは異なるファンタジーな空想世界を、それっぽく説明するための表現に私達の感性を取り入れるためのご都合主義ならぬご都合設定だとすれば納得いくと思いませんか?

 難しく書きすぎただろうか?

 例えば、物語の中で石像が出てきた際に「まるでモアイの様に大きな顔の石像が並んでいる」なんて表現したとしましょう。

 我々からすれば、「ああ、モアイか」ってなりますが、その世界にいる人間からすれば石像であってモアイではないわけです。

 つまり、「まるで富士山のような」「まるで東京タワーのように」なんて例えを使わずにそれを表現しないといけないわけです。

 もっとも、ライトノベルでは最近めっきりと減ったかと思いますが、三人称視点での表現ではあくまで我々視点で物語が進むため、仮に全て転生もクソもない普通にファンタジーな世界の生まれのキャラクター達で物語を構成したとしても、上記のような表現を利用出来るかと思います。

 ですが、実際には皆さん一人称で書くでしょ?

 と、なると、上記の表現を取り入れるのに都合のいい設定があるじゃないですか。

 そう、一人称の対象となる主人公が我々と同じ世界の出身であるということにすればいい。つまり、異世界転移や転生というわけですよ。

 こう考えると、私も含めて異世界転移や転生って本当に扱いやすい分野ではありますよね。

 ネガティブに捉えればご都合設定という扱いになりますが、ポジティブに捉えれば思いつくままにかけるということですから無限の可能性を秘めていると言ったところでしょうか?

 しかし、異世界にいるということをこれでもかと実感できるエピソードを入れれば話は別です。

 異世界転移をしたんだと実感が得られるのですから。

 ゼロ使を見てください。破壊の杖だかの正体がバズーカだったり、竜の羽衣の正体が戦闘機だったり、自分だけではなく、この異世界という世界に色々なものが流れているという事実から、自分が異なる世界へと流れ着いてしまったのだということが強く実感できます。

 ――この作品ですか?

 どうなりますかね……普通にファンタジーな世界で無双する話になる気がします(汗)

 着地点はまだ決まってないものの、大筋の流れは決めている作品ではあるのでちまちまやっていきます。

 プロローグは2019/10/29の16時に公開致します。

 以降は基本的に16時更新となります。

 更新開始は2019/11/01からです。

 長くなりましたが、よろしくおねがいします。

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