「万人向け/万人向け？ カクヨムオンリー」を含む小説

むかしむかし、あるところに、体の弱いお妃さまがおりました。 お妃さまが産んだお姫さまは、それはそれは美しいお姫さまでした。 しかし、お姫さまも体がじょうぶではありません。 …

斎藤勇斗の彼女は、チャレンジングな人だった。 そもそもにして、顔も名前も知らないうちに告白してきた。どちらさまですかと訊く勇斗に、彼女は自信満々にいってのけた。 「就中忍と言いま…

ぎゃああ‼ 自室に悲鳴が轟く。 間に合わなかった。 時計は12時ちょうどを示している。 皆勤賞は最初から無理だった。 ………気を取り直して次のお題に取り組む。 登…

また「あの匂い」がする――。 時々する「あの匂い」。 それが何の「匂い」なのか気づいた時、私は……。 ちょっぴり不思議な能力を持った少女の、春の物語。

人と召喚獣がパートナーとして暮らし合う世界。 そこでは、数多の召喚獣達とその契約者達が〝全王〟と呼ばれる称号を目指して日々切磋琢磨していた。 今日は、王杯と呼ばれる特殊な大会…

ベーシストの間山と、ドラムの丹野は、走る癖があった。 音楽における【走る】とは、演奏がどんどん早くなってしまうことをいう。 だから間山と丹野は、あらゆるバンドをクビになってい…

偶然開いた『ゲート』は八億年前の世界に通じていた。 調査を目的としたレースが開催される。 そこに陰謀が渦巻く。

待ちわびた夢のレースへの出場、各選手の想いが交錯しながら勝負の火ぶたが今、幕を切って落とされる。 走れ、その夢を掴むために。 駆け抜けろ、勝利の栄光を浴びんために。 栄光はお前…

３月１１日――この日「彼女」は言の葉を紡ぐ。 自分の気持ちを赤裸々に。 絶望の中に希望を見出すために。 そして、前に進むために。

赤く燃える、灰色の大地 緋色の牡丹と紺色のきみ 走る僕と離れゆくあの子 生き延びるために、走れ 【KAC2021】2回目　「走る」

大学が休みの完全オフの日、外にも出にくい情勢の中、おうち時間を過ごす私にすこしふしぎな出会いが訪れる。 【KAC20211】参加作品「おうち時間」

チヨちゃんが一人でお留守番をしていると家の中で何かが軋むような音がしたり、屋根の上を誰かが歩いているような音がするのです。 パパは家鳴りだから気にしなくていいと言うのだけれど。チ…

私はゴーストライター。依頼主は数多くのゴーストライターを雇って競わせている。私はいつもビリ。 KAC20211参加用書き下ろしです。

日本のアマチュア自転車レース界に突如として現れ、表彰台を独占していく強豪集団『チームDTA』。彼らには「アマチュアレースでは薬物検査がないことに乗じてドーピングをしている」という…

突如出現した巨大怪獣の元へ向かうOLの佐々木ことみ。その時、彼女の持つスマホが着信し【師匠】を名乗る男から怪獣を帰還させる仕事を任されて…

今から20年前オーストラリア方面に隕石が落ちた。そしてその隕石を調べてみるとあるウイルスが見つかった。 そして研究の結果そのウイルスに感染すると強制的に人間の脳の潜在能力を爆発的…

おひめさまはおしろのなかのくらしがたいくつできらいでした。 あるひ、おひめさまはパパとママにナイショでおしろからぬけだしました。 おひめさまはおしろのそとでおとことであいました。…

地方都市に住む、中二の浅田圭介は平凡な学校生活をおくっていた。成績で落ち込んだり、性欲が目覚めたり、友達との時間を過ごしたり、ファンタジーやアニメみたいに普通じゃないことは起きや…

ちいさなかいじゅうはいつもよわいものいじめばかりしていました。 ちいさなかいじゅうは、アリ、バッタ、ネズミ、カラスのはなしをききませんでした。 やさしいハチはふきげんなちいさなか…