実はまだ少ししか読めていないのですが、読めば感じることが沢山あります。
自転車レースというニッチな題材なのですが、導入も自然です。
文章もきちんとしているのに堅すぎず、気持ち良く感じます。作者の方は本が好きなのかな?と思いました。
乗り物に乗っている空気感をゴリ押しではなくきちんと伝えられているのは本当に素晴らしいと思います。言葉もとても素直に届きます。
続きをもっと読みたいなと思ったので、今レビューに目を通しながら読もうかなどうしようかな?と思っている人に届けばいいな、とこれを書いています。仲間になりましょう。
本当に少ししか読めていないので、読み進めていくとこのレビューを消したくなるかもしれませんが、そうならないだろうなと感じています。
本当はちゃんと全部読んでからレビューすべきなのでしょうが、後回しにして情報の海に流れてしまうのが勿体無いと思ったので書き込んだ次第です。続きを早く読もうと思います。
深山シロウは大学のロードレース競技で名を馳せていたが、勝負に疲れて休部し、競技から去っていた。そして今度はのんびり楽しもうと出場した市民レースで、チームDTAを名乗る者たちに完敗する。DTAはアマチュアレースでは検査されないドーピングで力を増しているらしい。ならば——ドーピングに頼ることなく、奴らを負かしてやろう。シロウと心あるレーサーたちはチームを組み、行動を開始した。
コミックでも近年大きく盛り上がっているロードレース、その闇と光の対決を描いたお話です。
おもしろいのは、悪役の行動に合理があって、ドーピングはあくまでルールの中での作戦であることを明確にしているところですね。その正論があればこそ、競技者の正義を貫かんとするシロウさんたちの意気が対比として、それ以上に一途な努力を最後に咲かせる美しさとして光る。少年マンガというジャンルが紡いできたカタルシスをど真ん中に決めてくれる気持ちよさ、最高です。
細かなレース知識も満載な正々堂々のレースロマン。おすすめです!
(「駆れよバイシクル!」4選/文=高橋 剛)