「福」を含む小説

　ミチルの母は、幸せになりたくてフクロウを収集していた。 　けれど、福を招くフクロウをたくさん集めていたのに、決してしあわせではなかった母。 　さいごに教えてくれた言葉を聞いて、…

カクヨム３周年おめでとうございます。 これはとある会社のメールシステムに住む、マスコットのお話。

勇者……勇（ゆう）くん。村を焼かれ天涯孤独となった可哀そうな男 賢者……勇者が勧誘し仲間になったパーティーの範囲アタッカー 聖女……勇者に仕えるように教会に言われ仲間になったパー…

「福なんて、来ないじゃないっ」 左手には、小さな梟の陶器が握りしめられている。 羽音もなく飛んでいく梟のつがいは、とても綺麗だった――――。

【カクヨム３周年記念選手権／１日目『切り札はフクロウ』参加作品】 フクロウ、梟、不苦労、福老……。 私たちはその鳥に縁起の良さを感じ、愛らしさを抱き、知性を見い出す。 だ…

人類の歴史は鬼を外に追い払い、福を内に招くことの繰り返しでした。 むかしのはなし、さいきんのはなし、それぞれの「王さま」が誰なのか想像しながら読んでください。 ちなみに５話目は歴…

徐福にまつわる伝説は全国的に残っていて、ミステリアスであるが今一度考えてみた。

ブラック勤務のどこにでもいるおっさん、春田光一。 彼は執拗な「結婚したらハラスメント」に苦しめられ、不毛な婚活を続けていた。疲れ切った彼は何気なく、人気アクションゲーム「異世界ハ…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。百六十二。

ンドのマハラジャがイギリスの植民地時代に領地を没収されて、命からがら日本に逃げてきて、小さなインド料理屋を奥さんと経営していた。　その息子ラハールは、料理に全く興味がなく、宝石の…

　私の家には三匹の猫がいる。 　黒猫の福、白斑の来、そしてトラ猫の辰吉。 　私は三匹に対して流行りのあれを実行しようとしたが……。

魔法が当たり前に存在する別の世界。 その世界の果ての片隅は、あらゆる別の世界と繋がっている・・・のかもしれない場所がある。 その世界の別名は、カドッカと呼ばれている。 別世界へ…

　元禄時代のこと江戸幕府の指示を受けた対馬藩が李氏朝鮮と「欝陵島」の帰属を争った「竹島一件」という外交問題がある。この中で朝鮮人の奴隷だった「安龍福」が「松島（現在の竹島）は朝鮮…

　この物語はフィクションであるが、参考にした人物、記録、情報はある。しかし、それはいわゆるモデルであって真実ではなく、脚色を施されている。このシナリオが出た事によって賞賛されたり…

吸血鬼の存在が公に認められている現在。その多くは普通の人間と変わらず社会に馴染んでいた。 そんな吸血鬼とは無縁に暮らす女子高生、水城皐月。両親を亡くした彼女は高校進学と同時に弟…

私たちの町は、都会に比べると静かな町。 田舎に比べると賑(にぎ)やかな町。 いまや人を寄せつける名所もなく、日がな長閑(のどか)な町並みが、世情の足並みを恃(たの)んでいる。 …

福智「ねえ、知ってる？　ここの部分、たびたび変わってるらしいの」 立花「そういえば、最初は台詞だけだったな」 福智「また前の形に差し戻すみたいだけど……」 立花「どうした？」 福…

雨の止まない七福駅で 今日も傘は人の手を渡る 夏の日も冬の日も 次は貴方の手の中へ 初めて書かせていただきます。よろしくお願い致します。

七人の厄介者(神？)に憑かれた主人公の少年、七福神(ななふくじん)の不運な物語。

緑（りょく）はかつて天才占い少年と呼ばれていたが、高校二年の今は凡人。すっかりやさぐれてしまい、占い部の勧誘も無視する。そんな彼の下に現れたのは、実家の神社で暮らすタヌキの神使ポ…