神祇
高石童話本舗
第1話ちはやぶる
恋しくば 尋ねきてみよ
私とて一応は女の
例えば和歌山県は
例えば国産みの段において、己の愛妻を損じた我が子に対し、イザナギが迷わず振るった狂気の沙汰。
ある時代・ある時世を見れば、己の
もちろん、世の中には因果というものがある。
すなわち直接的に原因を振るう女性がいて、間接的に条件を
そこでふと一考し、
右手に緋々色を含んだ筆先。 左手に釣り鐘饅頭を構える我が身を
ちょうど我が家の
当の二名が、前途に
それは
ゆえに、二名の行く末をわざわざ
しばらくして視線を机上に戻し、筆先になけなしの丹誠を込める。
私は私で、せっせと
恋に身を打った清姫の、
時節はたしか、高校三年の冬休みが明けて間もない頃だったと思う。
その頃のほのっちは、私が知る限りで、もっとも心身を荒げていたように記憶している。
行く手を塞ぐ者は、押し
これを心強く感じるべきか、あるいは恐れ
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