「見たくない 短編」を含む小説

KAC2023参加作 お題：『ぬいぐるみ』

此処(ここ)はアルガニア、人間たちにとって未開の樹海と大地が広がる大陸。彼らは徒党を組んで魔物を殺し、それを経験値として獲得し、殺された魔物はまたこの大陸の何処かで生まれ変わる。…

ぬいぐるみが好きだって周りには言えなかった。男がぬいぐるみなんて変な目で見られるから。 でも、そこから始まる何かが――

ボクは王子さまと呼ばれている。 でも決してボクは王子さまなんかじゃない、ボクはネコなんだ。 ※元々バレンタイン用に書いた短編ですが、かなり不定期になりますが連載版となりました。…

ミステリー要素とホラー要素を組み合わせた作品。 一応閲覧注意。 ネタバレを見たい方は近況ノートへ

本棚の上には、二匹のクマのぬいぐるみが鎮座している。 あの日から、変わらぬ姿のまま、いつもこちらを見下ろしてくる。 《短編ヒューマンドラマ　1300字》

「ねぇ知っている？」 「何？」 「ほら、川向こうのタワーマンションで起きた殺人」 「あっあの、子供を含めて家族が殺された奴？」 「その殺された子供ね」 「何？何？」 …

彼女は見てしまう。彼の裏切りを……。 KAC2023第２回参加作品です。

私の可愛い“ヌイグルミ”。 いつも、つぶらな瞳で私を見つめてくれる。 物言わぬその瞳は、私を見て何を想うのだろう。 皆様、初めまして！ そうでない方は、こんにちは、こん…

膨大な魔力を持った少女は、世界を維持する為の人柱にされていた。 それに納得がいかない少年は、彼女に一緒に逃げようと説得し続ける。 それでも自分が逃げ出せば世界が滅びると知っている…

「生まれ変わったら蜻蛉になりたいなぁ」 そう寂しげに呟く彼女にかける言葉を関本は知らなかった。 振り向いた彼女が無邪気に見せた、毒々しい空色を見て笑うことしか、彼にはできなかった…

デリツィオーゾ城で年に一回行われる、書物の虫干し。 大部屋いっぱいに並べられた本を見ながら、宮廷料理長ラウルと毒見役レナートはそれぞれの感慨を抱く―― KAC2023・1回目お…

大学入学を機に親元を離れることになった私。歩いて行くと、あるものを見たんだ。

友人・紺野の葬式のために大阪を訪れた誠一。十年ぶりに再会したいとこ・あやめと共に、彼は紺野からの遺言を開くが……。 ―――――― 【備考】 行間をあまりとっていないのは意…

個人経営の本屋さん、ずいぶんと見なくなりましたよね……。あの、紙とインクの独特な香りが充満した本屋さん、大好きです。

紙媒体がが大好きな私は、大型書店を物色する。 たっぷり見て回り、本を購入して店から出る時に気づく。どうやら本の発売とともにサイン会をするようだ。 失敗した。

一話777文字。 異世界転生して三か月、何とか職に就くことが出来た。それは異世界の在りとあらゆる本を所有している本屋だった。しかし伝達魔法の発展により、異世界で本の需要は無くなり…

魔界にある貸本屋アオハル堂。 有償で本を貸し出している。 店員:ヒバリ KAC20231の参加作品です。 夢月七海様　＃6　問えば響く君の答えbyN.M.　『別れはどこ…

本好きの女子高生・里香は、推し作家の新刊をどうしても発売日に手に入れたくて本屋を探していた。 もう諦めて帰ろうかと思ったところに、見たこともない怪しげな本屋があらわれて、そこで出…

「死ぬとき」の気持ちが知りたくて、おれは真冬の雪の中に、薄着で飛び出した。凍える空気の中に立っていると、本当に死んでしまうのではないとか思う瞬間がやってきた。 そのときおれは、あ…