「確かに」を含む小説

　――俺だって、またいつか、誰かを愛せるかも知れない。 　世界が虹色の光に包まれ、全人類の３分の２が消滅、多くの人類の記憶が消失した≪大災禍（カタストロフィ）≫から１０年余。 …

　気がつけば俺は魔王になっていた。 　訳も分からず呆ける俺の前に現れたのは四天王たち。 　彼らの言うがまま魔王らしい事は何もせず、優雅で怠惰な暮らしを満喫する俺。 　だが、ある…

「あめ」という言葉から思い浮かべるものを短編にしました。 確かこの作品はページ制限設けてなかったはずなので少し長めなのかもしれません。 はるか昔、とある地域でのお話です。

「どうして吸血鬼は神に呪われた種族と言われているの？」 吸血鬼の子供が親にした質問。子供が疑問に思うのは当然なのだ。 なぜならば、不老不死であるうえに、魔法力を持っている。最弱…

【BLです】　休み時間などに良く寝る男・舟木はあることに悩まされていた。 学生時代に習った和歌から連想したお話。

時は2016年３月、この世に新たな小説投稿サイトが誕生した。 サイト名称・カクヨムである。 この小説は、その小説投稿サイトで行われたあまりにも残酷なデスゲームの様子を伝聞から書…

剣と魔法の世界『アトエルミア』。 古き言葉で神々の箱庭を意味する言葉である。 魔法の源である魔素マナに溢れ、あらゆる生命が繁栄する豊かな世界。 地上には生が溢れ、天には星々…

　僕は植原ウメハル。 高校一年生。 　例えば、数学の問題で解が求められなかった事なんか、今まで一度もない。 　でも、その怪現象。 　その怪が解けずにいる。 　僕は植原ウメハル。 …

「ねぇ、どうして逃げられると思うの？ 僕らからみれば、人間なんて所詮ただの餌なのに」 切ってしまった指の治療のために保健室に行った高校生の美咲。 そこにいたのは保健の先生ではな…

「おはよう」 　俺は誰もいない部屋の中で、電波ソングを奏でるスマホに起こされて目を覚ました。俺は現在１人暮らししているので、俺を起こしてくれる便利な妹（あるいは幼なじみ？）的な概…

これが「ぼく」の歴史の全て。

自由主義・資本主義・個人主義。これらの政治思想は、現代文明を支える礎として機能している。そのため、この礎の部分を強調して社会を分析することは有益だ。 確かに、現代社会においては福…

この作品を書いた切欠は、あるTV番組だったと思う。 心と身体が乖離したヒトには、生き辛い時代が確かにあったよな、という感傷をこめて。

　ようこそ未来へ、時代遅れの兄ちゃん！　まったく、生えたカビも変異するようなクソ過去から遠路はるばるよくぞおいでなすったもんだぜ。（物好きにも程がある！） 　さあ、何が見たい？　…

それは僕の頭の中に響く幻聴だったのだろうか。 そんなわけがない。確かに僕の腹の中でこう響いた。 「お前たちの願いは叶えた。契約通り対価を頂く」 それが新たな始まりだった。どこ…

――確かに幼稚園のかばんをさげていたとき、帰りのあいさつは「さようなら」だった。 　それだけじゃない、「おはよう」も、「ありがとう」も、「いただきます」も、「ごめんなさい」も。…

彼は、確かに教室で浮いていた。 「なじめないでいる」という意味ではなく、「浮遊している」という意味で。 そんな彼に、僕は惹かれた。

同じ会社にいながら極端に仕事が出来ない同僚がいた。彼は今、私の部下である。 ある日、その男から電話がかかってきて「妻が浮気している」と告げられた。 確かに、その男には不釣り合いな…

（消失編をもとに書かせていただきました。原作を読まれていない方も恋愛小説として楽しめますが、ネタバレになる可能性がありますのでご注意ください。） 天文学的な容量のデ…

─アンタに夢はあるかい？ ....夢なんて見るだけ無駄？....確かに、叶わないってわかってたら諦めれば楽かもしれないけどね。　でもこれだけはどうしても言いたいんだ。─ 『見えな…