「兄弟」を含む小説

兄弟、というと同じ親から生まれたとは限りません。同じ親からだけではなく、契約書によって、兄弟とさせられることもあるでしょう。あるいは、戦争で勝つために赤の他人であった二人が、兄弟…

人間界の結婚式場にあるチャペルで眠りについていたメルは、ヴァンパイアの兄弟達によって魔界に連れ去られる。 「大いなる力」を得る「鍵」となる存在であり、その力を得た者が魔界における…

愛ってなんだろう？ 一人の女性を中心に 男達が それぞれの立場で見つける愛。 改稿をはじめました。 原版も公開しながらの改稿です。 果たして、本当に改めることが出来ているの…

ちっちっちっちっち

宮掛秋は生まれつき体の弱い十二歳。 円を描くように湾曲した足を持って生まれ、立つこと歩くことすら一苦労。 しかし、それでも秋は柔らかな心と笑顔を忘れずに生きている。 秋を形作るの…

※如月芳美様の作品『風、薫る。風、巡る。』の二次創作的な作品です。 作品中の美貌の兄弟、薫と巡が、もしも心の奥底にこんな想いを抱いていたら……という想像から生まれたストーリーです…

古事記（神話）をむつかしいものと考えない方が良い、一つの面白く創った物語、史実として見ても退屈だ、気宇壮大で荘厳で、痛快活劇、報復と応酬、喜怒哀楽の憎愛、露骨な性描写・奇想天外な…

町奉行職を追われた(表向きは大目付に栄転の)遠山景元と、大名の座を追われた内田(うちだ)正容(まさかた)、実はこの二人、その昔、旗本の部屋住(へやずみ)を経験しており、その折、悪…

エッセイにも登場する「母」と私の実体験をもとにした小説です。 2・26事件の年に生まれた母は当時としても珍しい11人兄弟という大家族の末っ子。 ないがしろにされがちな戦争中の日々…

偏屈者の主人公、桜小路 飛克(さくらこうじ とびかつ)は、テクニカルアートの写真家。 彼は父に愛されていないと思っていたが、ある出来事を機に父の想いを知る。 超短編

　ギルバート・ゲイル・ファルスレットは、２１歳。祖母方の血を引く者としてはある意味で変わり者である。性格は温厚、頭脳も明晰、かつハンサムであり、身体能力も極めて高い。 　非の打ち…

私はお兄ちゃんの事が好きでたまらない篠神愿高校一年A組の繭月　有紗です。私のお兄ちゃんは篠神愿高校二年B組の繭月　友晴です。兄はスポーツ関係や勉学は得意です。ですが料理や家事が苦…

杉ちゃん、スピンオフ第三弾。ある人に贈呈するために制作いたしました。一応現代ドラマと区分しましたが、童話的な傾向があるので、はっきりとジャンルを区分するのが少し難しいです。 小人…

「私ね、見たんだ。石膏像が動くところを……」――そう呟いた山下聖歌が死んだ。血の涙を流すマリア像に抱かれるようにして。石膏像に押しつぶされた校長をかわきりに、聖ヶ丘学園では奇怪な…

　モテモテだった少女時代も今は遠く。自分磨きをサボりまくったあたし達姉妹は、揃って見事な「売れ残り」に成り果てていた。 　今日も二人、行きつけの場末のバーで安いカクテルに酔いなが…

兄が引きこもって以来、母は僕を見てくれなくなった。 兄はクズ人間で、僕は優秀なのに。 ――僕は両親の愛を独り占めしたい。それだけ。 引きこもりの兄と僕の物語。

花々のしらべ…末っ子の迷い込んだ場所。 仮面のしらべ…兄ときょうだいたちの別れ。 時間のしらべ…姉のおくった日々。 道化師…おまけ。あるいは蛇足。

夏休みになると父や母の兄弟とその子供たちが、盆で都会から田舎に帰ってくる 子供は男子おれのみ女子歳が近いのが三人程いる（三人とは言っていない 一緒に海行ったり、森行ったり、花火し…

かつて幸せだったはずの家族は生き別れになった。 富豪の義娘になり鉱山開発を行う妹を、近くの貧民街で身元を明かせないまま見守る日々に、終焉が訪れる。 痩せた男は彼女にもう近づくなと…

「付き合ってください」 「うん、いいよ」 おおきなおおきな、肉食獣みたいなおとこのひとに告白された。 七人兄弟の末っ子としてのほほんと育った私は、あんまり考えることなくうなずい…