「純小説 短編」を含む小説

　志花は小説を書いている。あるいは、小説みたいなものを。 　それは、高校時代からの話だ。僕が文芸部ではじめて出会ったときから、それは今でも続いている。彼女が意味を見いだせるのは、…

黒色のイメージカラーが合いそうな短編小説を、ここに投稿しています。

日常を愛する人と非日常を切望する人と、非日常が日常になってしまった世界との話 第五回こむら川朗読小説大賞参加作品です。

関ケ原合戦で西軍についた落ち武者の話し、、、。

余命二ヶ月の少女のお話です。 ※自サイト「ハノカイレ」（https://www.hanokaire.com/）にも同じ作品を置いています。

愛する妻に先立たれた私は途方に暮れながら日々を無駄に消費していた。 生きる意味を見失いかけた矢先、とあるリサイクルショップで「命の素」というものが売られているのを目にし、私はそれ…

第三次世界大戦後、その甚大な被害によって世界は「国」という単位を失くしつつあった。 核の冬により潮流が変わった南の島にはゴミが流れ着くようになると、褐色の少年達は武器を手に島を支…

顔で笑って心で泣いて、つらい時もあるけれど、それでもみんな踏ん張って生きている。 めまぐるしく変化する世の中で、たまに立ち止まることもあるけれど、自分なりに先へ進むそんな人々への…

夕立を見て、わたしは彼を思い出す。「ぼくが雨が好きなのは、それが日常の中にあるささやかな非日常だからだろうね。」きっとわたしは彼と同じような理由で雨が好きで、けれども彼はわたしの…

コバルト文庫短編賞　「もう一歩の作品」に選んでいただきました！ 　糖尿病とアルコール依存症を併発している母さんは、もうすぐ視力を失う。 画家である母さんに失明は致命的だ。でも、…

読書好きの女子高生が、ミステリー本代欲しさに喫茶店でアルバイトをすると、なぜか制服がメイド服だった。ある日常連客が自分の会社の愚痴をこぼす。その内容を女子高生が聞いてしまい……

誰もが知るアニメーション「トムとジェリー」×純文学

自分の気持ちに気づかないなんて、「どうなの？」って話ですよ。まったく。 ｂｙ学級委員長の少女

中学生の少年が駄菓子屋さんのお姉さんに抱いた、淡い恋心を描きました。 知っている身近な大人の恋愛模様を目撃してしまった少年の心の動きにご注目いただけたらと思います。 「５分で読…

　小さい頃、一番最初に覚えた漢字は『雨』だった。 　だからなのか『雲』も『雪』も『電』も、『雨』と付く漢字は全て『雨』と呼ぶのだと思っていた。

あるところに、何でも好きな夢を見られる機械があった。

高校二年の夏。ほんの短い間だけ、学校の体育倉庫で過ごした二人の話。

※2022年5月の作品です。

事件に巻き込まれ、右腕と右耳を失った詩帆。 こんな私に愛されても不幸になるだけ、だから珠希に対して抱くこの恋心は永遠の秘密、のはずだった―――。