「白くま」を含む小説

喫煙所が繋ぐ小さな物語

未だ陽の昇らぬ街は朝靄に沈んでいる。その海を抜けて月島志津男が、遮二無二と立ち漕ぎで坂道を登っていく。晩秋の未明、その日は特に冷え込み志津男の吐く息は白く舞い上がる。しかしその額…

※不定期更新です 「どこだ？ここ…」 黒神朔夜は典型的な陰キャの見た目をしている。 だがそれは仮初の姿。 彼の正体は裏社会で名…

　こんにちは、腐女子です。異世界転生して美少年になりました。 　そう、自分で言うのもナンだが、かなりの美少年だ。銀の髪に青い瞳で、お肌も白くてつるつるだ。 　……と言いながら、実…

厳寒の北の大地。 吐く息が白くけぶる。 漂う…【冬の匂い】。 【登場人物】 シュカ：仔熊を拾った15歳の少年 グラチカ：母熊を失った灰色の仔熊 エンリィ：シュカの妹

表の顔は『何でも屋』、だが本業である裏の顔は妖魔を浄化する『祓い屋』。 ある日妖魔に襲われた高槻柊也は、大和継という青年に助けられる。 『よろず屋やまとなでしこ』という何でも屋…

銀線細工を受け継ぐお母さん。 今日も家族として支えます。 自主企画用に書き下ろしました。 参考※秋田銀線細工: 細いもので直径0・2ミリの銀線を糸のようにより合わせ、白く輝く…

オレには付き合って半年の彼女がいる。 しかし、最近、なんだか彼女と一緒にいるのが煩わしく感じていた。 きっとオレはインキャで、彼女はヨウキャだから不釣り合いなのだろう。 その頃…

　肩まで伸びた百合の花のような鮮やかなピンクの髪が特徴的な女の子――マナ・リリックは、女の子が好きという理由から、学校でハブられていた。 　腕には翼、下半身は鳥の脚、金色の短髪が…

　諒国の名家、鈴家の一人娘・鈴翠蓮は、15の誕生日に身体が腐敗していく呪いを受ける。指先から徐々に全身に広がっていく腐敗、身体を走る激痛、口と鼻を覆う臭気。国中の祈祷師、呪術師を…

紫の一族である主人公のライは、 当主の座を継承するために２つの試練を与えられた。 １つ目は、黒い軍勢に囚われた紅の姫を救出すること。 ２つ目は、旅の中で生涯の伴侶を探し出すこ…

ある山に住む、白く大きい大蛇は、孤独だった。 そんな大蛇はある時、みすぼらしい恰好をした人間の少年を見つける。 短い童話です。不思議で切ない物語が楽しめます。 昔話のような世界…

野良猫（♀）のぼくはでかくて白くてふわふわな幻獣に出会い、勢いで嫁入りすることに。ぼくは新たな体を手に入れ、幻獣の世界に降り立った。とはいえ特に使命もないもので、気の向くままにお…

やった！やっとだ！！長年の苦労が今報われる！とんでもなく高かった。貯め切ったらその時の最高額ゲーム内商品を買うと決めていたんだ。それの必要金額は…ああ、貯めたモンが全部吹っ飛んじ…

19世紀末期。 アメリカ、東海岸の都市・ニュージョージで、不可思議な現象が起こる。 魚の死体が川を満たし、カラスが空を埋める。 終末論が盛んに叫ばれるようになった頃、原因不明…

天寿を全うして亡くなった教師が居た。沢山の元教え子達や家族に見送られ天国に行く・・・はずだった。 だが気が付けば何やら絶世の美女とでも言える人の前で、体が白く発光している事に気…

猫を拾った。白くてガリガリの死にかけた猫。助けた翌日には逃げられてしまったが、その出会いを皮切りに少女は長い長い縁の出会いをすることになる。 赤鬼のアカガネに誘われて訪れた妖たち…

高校三年の夏。須崎と神谷は連れ立って『夏の清姫祭り』を見物しに行く。そこで二人が見たものが『清姫の浄化の舞』　白い巫女装束に、豊潤な胸、白く輝く膨らみを弾く胸紐。健全な青少年は、…

　潜在的に自殺する人間にオレンジ色の栞が挟まっているのが見える、高校生の三嶋澄人はクラスメイトの和倉彩乃に栞が挟まっているのが見えた。 放課後、屋上から飛び降りようとした彩乃を助…