「夏 純文学」を含む小説

赤い涙はさようなら、秋日影少女、カサブランカの棘、夕桜アンニュイとの姉妹編です。 螢火とは螢の灯のこと。 夏の季語です。 『赤い涙はさようなら』に登場した真依と真が螢が飛ぶ祓川で…

――俺は、女子を好きになることができない。 王 皓也は、同性の幼馴染のことが好きだった。 2025年、15歳の夏。女子という同年代の男子誰もが心の大半を占めているようなことに、彼…

高校生活ももう終わる。「わたし」と「彼女」は、部屋のベランダで、三年間の高校生活を振り返っていた。入学したときのこと、クラスでのこと、部活でのこと、一緒に遊んだときのこと。たくさ…

決まった〝未来〟を知ってもなお、時間は進み続ける。的なはなし！

ハル少年は夏休み最後の日、「自由研究」の課題を忘れていることに気が付いた。幼馴染の少女キョウに知恵を借りにいく。大人も子供も楽しめる、読んだ後ちょっと幸福になれる、そんな１５分を…

選択に恐怖心を持つ中島は、幼馴染で不登校中の八束の提案で「夏休み登校」を始めることになる。 八束の不登校の理由は何なのか、「夏休み登校」の提案の理由は何なのか。

原作：ねこらぢお『以心伝心―俺と私の不思議な関係』 "周囲には決して理解されない不思議な関係。赤の他人のはずなのに、兄弟よりも深い関係。君は俺で、貴方は私。一つの魂がたまたま二…

空蝉にとらわれる少年が見たものとは……。 登場する京都にある『アスタルテ書房』は四条河原にひっそりとあります。 そこは魔界、耽美な古書で埋め尽くされる。

日々に追われ余裕のない母。それでも理想の親であろうと彼女は向き合い続ける。

　本短編には、一枚のイラストを元に書かれた二つのエピソードが収録されております。 https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/new…

「僕」はたまに「真っ昼間から酒を片手に散歩するカメラおじさん」になる。肌寒い秋空のもと、行き先を決めずに迷いながら、カメラを持って散歩をするだけ。発泡酒を飲みながら。自己満足、最…

孤独で塵芥のような僕と、秘密を抱えた美しい君。 夏の田園で二人は出会い、それぞれに惑う。 ＊＊＊ 夏休みを過ごす田舎で、見知らぬ芳しい少年に理不尽な文句をつけられ、読書の木陰を追…

※新人賞応募候補の作品のため、反響に応じて続編を投稿 高校一年生の頃に強姦被害にあい、以来、男性と接することが出来なくなった少女——夜空——。 ある日の早朝、おもむろに出向いた…

暑さの残る九月に一人の女が懺悔する。 女が犯した罪、そして烏羽色の帽子を被った男に託された”モノ”とは？ 意味がわかるともう一度最初から読みたくなる……かも。

今回はちょっとしんみりと。俺も渋く決めます。 なお、本作は「名探偵俺シリーズ」の中の一作です。 他のシリーズ作は以下の通りです。 俺の事件簿 https://kakuyomu…

高校３年の夏。僕は１人の少女に恋をした。 片想いでも一歩前に踏み出せたなら、それは成就といえるんだろうか。 片想いのキューピットは木っ端微塵になったけど、僕は当たって砕けることさ…

これは僕が昔、自殺付添人という仕事をしていた時の話だ。

ノスタルジーだったり、センチメンタルだったり。 夏の終わりを感じたくて書いたお話です。 揺れたのは、心。影。或いはひまわり。それとも。

　スーパーで猫探しの貼り紙を見つけたぼく。その猫には見覚えがある気がする。思い出すかもしれないからと、善良なぼくはチラシを撮影して、家で見返した。 　見れば見るほど、知っている気…