概要
強きは正義か。弱きは悪か。少女と少年の物語は、単純な恋愛物語ではない。
※新人賞応募候補の作品のため、反響に応じて続編を投稿
高校一年生の頃に強姦被害にあい、以来、男性と接することが出来なくなった少女——夜空——。
ある日の早朝、おもむろに出向いた霧の深い山奥で、ひとりの少年——陽(はる)——に出会う。
最初こそ男性に対する拒絶反応が起こってしまうが、嘘か、本当か、陽の不思議な自己紹介によって、彼は夜空にとって初めて、普通に接することが出来る男となる。
「俺はお化けよ」
「霧のある季節にだけ現世に来れるんだ」
ふたりが出会った山は地元でお化け山と呼ばれていた。
夜空は「自分のことをお化けと言うことで私を安心させてくれている」と考え、次第に心を開いていくのだが、やはり、嘘か、本当か。
彼は突如として消えてしまう。
ひとりで外を出歩くことも出来ない夜空は、友人の力
高校一年生の頃に強姦被害にあい、以来、男性と接することが出来なくなった少女——夜空——。
ある日の早朝、おもむろに出向いた霧の深い山奥で、ひとりの少年——陽(はる)——に出会う。
最初こそ男性に対する拒絶反応が起こってしまうが、嘘か、本当か、陽の不思議な自己紹介によって、彼は夜空にとって初めて、普通に接することが出来る男となる。
「俺はお化けよ」
「霧のある季節にだけ現世に来れるんだ」
ふたりが出会った山は地元でお化け山と呼ばれていた。
夜空は「自分のことをお化けと言うことで私を安心させてくれている」と考え、次第に心を開いていくのだが、やはり、嘘か、本当か。
彼は突如として消えてしまう。
ひとりで外を出歩くことも出来ない夜空は、友人の力