「む？」を含む小説

中学二年生のクラス替えの直後に、大木萌子の平和な日常は崩れ去った。 あいつらから酷い暴力を受けるようになったからだ。 この部屋から出られなくなって、もう五年になる。 ひとり…

ルール、あるいは法則。 ――人を殺すことは精神を保つ上で必要である。故に人殺しは正当な理由がある上に罪とはならない。

ゆったりしたジャズを聞きながらブルーライトを浴び続けた眼球で壁を眺めると、やけに平べったい体をしたペンギンの、どこにあるのかも分からない目と目が合った。

時は平安の末。 世は地獄であつた。 飢饉、火の災い、盗賊の繁茂、都の腐敗。 だが其の中でも花は咲いてゐた。 穂は実ってゐた。 若葉は芽吹いてゐた。 ──筈だった。

　漫画家を目指す「伊織」はある日、銀髪の美少女「笑顔」に呼び出される。 「アンタ、あたしとやらない？」 　や、ヤるって何を……？？？ 「ばっ、ばっかじゃないのっ！　誰がセ……セッ…

気晴らしに、と考えてたら謎の話が出来上がってしまいましたΣ(ﾟДﾟ)← （思い付き） ごめんなさいマ猫はやっぱりおばかでした(ノД`)・゜・。 【side‐A】 二匹の獣…

百人一首の第三十六歌「夏の夜は　まだ宵ながら　明けぬるを　雲のいづこに　月宿るらむ」って、実は恋の歌、それもフラれ女の恨みの歌なんじゃないかなと気づいてしまい、ちょっと考察してみ…

俺（主人公）と友人の雄二は、ある日不思議な老人と出会う。老人は自らを神だと紹介し、「願い事を叶えてやる」と言った。訝しむ俺はその場を立ち去ろうとしたが、雄二は「3億円ください！」…

秋津洲に暮らすアキラ・ホガミは絶望していた。 大学卒業も間近だというのに、就職が決まらないのだ。 折しも現代は魔導師など無用の長物。魔導師が行ってきた魔法の数々は、技術で代用が可…

『かわな、もうそっちも夏休み入ってる？どうせ暇してるでしょ。』 『一緒にゲームしない？こんなゲームなんだけど…』 そんなメッセージと共に少女の元へと届いたのは、とあるゲー…

お弁当を届けにプールサイドに入るも、 みんなの水着姿が目的ではないかと訝しむ七咲。 それでも嬉しい彼女は、つい話しながらも大接近。 部員たちの前で、ふたりはいい雰囲気に…。 …

『よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東の君や守らむ』 これは有名な、土方歳三の言葉と言われています。では、『君』とは誰だったのか？すでに東京に移られていた明治天皇？駿府で静かに…

　平安の御世、仏教界に名高い二人の天才、空海と最澄。 　遣唐使から帰った二人は、互いに唐から持ち帰ったものを贈り合う。 　最澄は茶の種を。 　だが空海が差し出したのは『混沌』――…

★なごや幻影奇想シリーズ短篇。本作のみでも問題なくお楽しみいただけます。 『共鳴糸エンゲージメント』ラストより数ヶ月後ぐらいのエピソード。 　■　■　■ 　名古屋駅から名鉄あ…

　『月刊弘前』は、１９７９年８月１日の創刊だと聞くから、もう４５年になったはずである。地方の月刊誌としては、全国的に見ても長寿番付の上位であろう。 　ホームページから『弘前』創刊…

#1　おやすみ彼女 #2　約束はいらない #3　恋の廃棄処分 #4　アスターズ・アラーム #5　Ms.color #6　ワープロ彼女 #7　馨しい珈琲に舌を出した。 #8　バトン…

俺は冴えない男子高校生。 名前は柊木春夜（ひいらぎ　はるや）。 クラスではボッチで、放課後一緒に遊ぶ友人はいない。 趣味といえば漫画を書くこととぐらいだ。いつもコソコソと家で…