【台本】ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.4 七咲逢編

監修・高山箕犀、田沢大典(シナリオ工房・月光)/ミミクル

第1話 チョウリ【ASMR】/七咲と朝食を作るぞ

○主人公の家・台所・朝

   SE ソーセージを焼く音


七咲

「おいしそうに出来てますね、先輩。」

「ん? なんでビックリしてるんですか?」

「まさか、寝ぼけてるんですか?」


「昨日夜更かししすぎたせいですかね。」

「ここは先輩のおうちで、今は朝ご飯を作っています、先輩が。で、わたしはこれからサラダを作ります。思い出しましたか?」


「もう、まだ寝ぼけてますね。ソーセージ、焦がさないでくださいよ」


   SE リズミカルな包丁の音。


七咲

「お料理、少しは慣れてきたみたいですね。寝ぼけてても手つきはちゃんとしてます。ふふっ! あ、わたしお皿の用意しますね。」

「大丈夫です、お皿の場所はもう全部頭に入っていますから。」


   SE お皿を取り出す、かちゃかちゃという音


七咲

「どんな感じですか? うん、いい感じですね。」

「(ぽつりと)おいしそう……」

「え? お腹はもちろん空いてますけど……」


「そんな、笑うほどお腹減ってる声になってましたか?」

「ちょっと先輩……もう、笑いすぎです!」


   SE フライパンが焼ける音、一度止まる

   SE 卵の殻を割る音&卵をかき混ぜる音


七咲

「はい、それぐらいの混ぜ具合でいいですよ。じゃあ焼いてきましょう。」


   SE とき卵がジュッと焼ける音


七咲

「はい、固まってきたら……先輩、ちょっと失礼します。」

「後ろから手を回しますから、驚かないでくださいね。」

「菜箸はこう使ってください。」


「……あっ、強いです。そう、優しく、柔らかく……はい、上手ですよ、先輩。」

「はい、じゃあ包んで……ああ、いい匂いがしてきました。」

「ちょっと先輩、どうしたんですか?」


「さっきまであんなに慣れた手つきだったのに、急にカチコチになっちゃって。」

「《え? 近すぎて、ドキドキ……》」


   SE 距離を取る七咲、その足音。


七咲

「す、すみません! つい教えるのに夢中になっちゃって、その……」

「あっ、わ、わたし、サラダを盛り付けますね!」

「先輩、卵焼きはもう焼けてますから、お皿に!」



《第2話へ続く》


★mimicle(ミミクル)にて配信中★

『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.4 七咲逢編』(CV・ゆかな、CV・浅川悠)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る