「#和風」を含む小説

――髙暦（こうれき）百二十年。 　髙国初の女帝、賢怜帝（けんれいてい）蒼（そう）玉華（ぎょくか）が即位する。 　後に賢帝時代とたたえられる髙国の黄金時代の礎を築いた彼女は後世、名…

「えこひいきって何 ?」 父親を知らない少年は、幼少の時に負った小さなトラウマから極度の人見知り、対人恐怖症になってしまった。 しかし野球一筋に生きて来た祖父の厳しい指導が奏功…

吉野紅子(17)華族のお嬢様 溝口かや音(15)浮浪児 清田正夫(50)家令 霧峰吾両(20)使用人

　鳥取県若桜町。 　そこに一軒の食堂があった。 　店を切り盛りするのは、料理上手の幽霊、コン。そして神獣の狐、サナ。 　厨房のかまどでつくった料理を食べた魂は、死者の国へと送られ…

神から与えられた土地、上の国にある七つの里は強力な妖力や神通力をもつ大妖怪達によって納められていた。 主人公の紫苑は七つの里の中でも強い力を持つ鬼の一族の姫として生まれたが、母…

江戸の町には火纏った鬼が出る。 その鬼を退治するのが、定火消と呼ばれるものたちだ。その火消のなかに鴉隊と呼ばれる特殊な鬼退治の一派がいた。彼らの隊長は、いつも迷子。でも、やるとき…

ある夜、わたしは誰かに見られている感覚に襲われる。振り向くと、そこには身の毛がよだつような姿の鬼がいた。 恐怖に駆られるわたしのもとに「鬼討ち」を名乗る少年が現れる。 鬼を消す唯…

秀でた才能も容姿もない男は、努力しても報われないこの世界に絶望をして、ある日、首を吊って自殺をする。しかし、次に目覚めた男の目の前にいたのは、綺麗なスーツを着た猫だった。 猫は男…

Twitterのネプリ同時配信企画「ペーパーウェル」に寄稿した詩を収めています。

奔放な神様に振り回され続けた化け物の話

ひいおじいちゃんの三回忌の形見分けで、俺は妙な箱を手に取ったんだ。 俺の憧れ人で幼馴染み、二才年上の悠希ちゃんと二人でその箱を開けてみると……。 恋愛１割の和風ファンタジー９割…

通学のバスで居眠りをしていたさゆみ。目が覚めると、バスはいつの間にか知らない町を走っていて……　　「

あらすじ 戦というものが日常的にあった時代。 この物語の主人公となる山森勘助（やまもり　かんすけ）は、のちに敵味方ともに「鬼」と呼ばれることとなる稀代の名軍師である。 しかし彼は…

季節は春。 名門武家――狛走（こまばしり）家の長男・十字郎（とおじろう）は十年ぶりに生家へと帰郷する。 地賀(ちが)忍軍の残党・琥珀(こはく)は一年越しの恨みを胸に秘め仇敵を追っ…

｢すまんが、神になってくれんかのぉ。なぁに、実験のようなものじゃ。いまならおまけに出来たての世界も着いてくる！｣ トラックに撥ねられて死んでしまうというなんともテンプレのような死…

どこかの山奥には深い竹林が広がっており、そこには一人の少女が捕らえられていた。 彼女の名前は、かごめ。齢は十五歳であり、竹林の中にある小屋でずっと生活していた。 しかし、孤独と寂…

異世界から来た狙撃手(スナイパー)金井(かない)怜(れい)と姫 茅ケ(ちが)朱音(あかね)との純愛で甘甘なストーリーとなっております。

地元を出て東京の大学に通う結子は、「人を好きになれない病」だった。だれかに好きになってもらっても、好きという気持ちを返せない。誰かを好きになればわかるよと、友達は言う。卒業前の最…

時は大照四年。 “名無し”と呼ばれる娘は、時代から取り残されたような山里でようやく生を繋いでいた。 死んではいないだけの色のない日々は、しかし帝都からの訪問者を皮切りに目まぐるし…

倭国の都では、建国以前から『遺物の塔』が存在していた。そこから発掘された遺物は、魔力で様々な力を具現化でき、倭国人の生活に様々な恩恵をもたらしていた。 だが同時に、様々なセキュリ…