概要
出会って二回目の冬。キツネと幽霊と、ささやかな日常の物語。
鳥取県若桜町。
そこに一軒の食堂があった。
店を切り盛りするのは、料理上手の幽霊、コン。そして神獣の狐、サナ。
厨房のかまどでつくった料理を食べた魂は、死者の国へと送られるのだ。
今日もコンとサナは店にやって来る霊たちを死者の国へと送る。それぞれの生と死の物語、残した想いに触れながら。
シリーズ第五弾。過去から今につながる足跡の物語。
※本作は「ノベルアッププラス」「小説家になろう」の各サイトでも「コンと狐と」の題名で公開しています。
※作中での神話、伝承等に対する解釈は筆者の創作であり、学術的根拠に基づくものではありません。
そこに一軒の食堂があった。
店を切り盛りするのは、料理上手の幽霊、コン。そして神獣の狐、サナ。
厨房のかまどでつくった料理を食べた魂は、死者の国へと送られるのだ。
今日もコンとサナは店にやって来る霊たちを死者の国へと送る。それぞれの生と死の物語、残した想いに触れながら。
シリーズ第五弾。過去から今につながる足跡の物語。
※本作は「ノベルアッププラス」「小説家になろう」の各サイトでも「コンと狐と」の題名で公開しています。
※作中での神話、伝承等に対する解釈は筆者の創作であり、学術的根拠に基づくものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!迷い込む魂とそれを迎え入れて送るものたち、その冬の情景
鳥取県東端に位置する若桜町。まさに田舎と言うよりない町の中、わずかに賑わう駅の周辺区画に「和食処 若桜」はある。ただし、その店を切り盛りするのは人間ならず、料理上手な幽霊少女コンと神狐サナ。訪れる客はこの世に思いを残す亡霊たち。そしてコンは彼らの心を癒やす、最高の一品を振る舞うのだ。
若桜町といえば風光明媚が売りの地ですね。なのに棚田映える春秋ではなく、山野青く萌え立つ夏でもなく、あえて冬を選ばれたところに趣を感じますよねぇ。やわらかい筆で綴られていく物語なのですが、死というものにもたらされる確かな重さがある。それだからこそ、この冬の持つ絶対的な静やかさや、それでもやがて訪れる春への期待が…続きを読む