「聞こえない」を含む小説

中二病まっさかり。 黒歴史を量産していた時期に書いた短編を書き直してみました。 中二病というか...当時、病んでいたんだな自分... という そんな風に思います。

頭上にスルスルと縄梯子が下りてきた。上空に揚がる大凧から下りてきたのだ。凧は海からの風にあおられ、天空高く舞い上がっている。葛徳は縄梯子を伝い、天空に向かって登っていった。地上か…

脚本サイト「はりこのとらのあな」から転載。 「お話」で人々に元気を与えるミチル。 ミチルの寂しさを憂いてミチルに近づこうとするカケル。カケルを止めるミカ。 「お話」が聞こえず困…

　雑踏の街中を歩き、フッと気配のようなものを感じた真悠子。 　青年だ。 　ごく普通の風体。 　それがどうして目に留まったか？ 　　……と思う間もなく青年の姿が掻き消える。 　文字…

左耳が聞こえなくなった。私は、次第と心を閉ざしていく。 唯一、残されたのは先輩を想う事だけだった。 ある日、先輩から好きな画家の展示会のチケットを貰った。 私は、なんとなく美術…

　水町　隼人は私立桜山高校に通う普通の男子高校生だ。 　高校二年の始業式、彼はいつも通り幼なじみの工藤　美香と下校して家に帰る。 　母と妹は別居していて、父は仕事。　隼人の帰りを…

音が鳴る サワサワと夏を呼ぶ キラキラ青い空の下 いつだって おとがなる 聞こえなくたって 音はある 見えなくたって そこにある あなたはどんな、音が聞こえる？

　沢山の人間を殺して来た色情霊を有り得ない攻略方法（？）で超楽勝で倒した北嶋勇（きたじまいさむ）は、取って付けたような長年の夢、探偵事務所を起す。 　そして神崎尚美（かんざきなお…

鳥籠館と呼ばれる洋館があった。 地下に作られたホールでは、新月の夜、妖しげなコンサートが開かれている。 聞こえて来るのは、女の謌(うた)――怪奇的で幻想的な、美しい謌声だった。 …

横浜村で寺子屋講師を務める虎太郎は、嘉永七年三月九日、黒船の乗組員の葬儀を見届けた。その時演奏された西洋の葬送曲に心を打たれ、音楽を愛していた父との思い出が蘇る。ある時聞こえてき…

無意識に誰かの声が聞こえてしまう少年・サリア。彼の両親は、その幻聴を悪魔の仕業だと考え、サリアをアリュヌフ学院へ入学させる。歌を愛する唯一神の名を冠したこの灰降る園で、サリアは……

古代アラビア風の世界で、奴隷少女と後に賢君と謳われる王子が織りなす、ハートフル・ストーリー ……というと、とっても聞こえはいいんですが、ごめんなさい。 作者は幼女といちゃいちゃ…

　遥か昔のことである。地上に人、空に竜。互いに牙を向き合うようになって何百年、戦争は人間の勝利を以て終結。竜は遠い山奥に追いやられた。しかし逃げ遅れた竜は、炎が吹けぬように舌を引…

歌うことが好きな僕が恋をしのは耳が聞こえない君でした。 ー君と僕の少し違った恋の話ー

「ねえ私達の将来って不安じゃない？」 席の奥に座る紛う事なき美少女、甘粕 姫（あまかすひめ）が、ボソリと呟いた。 目の前に座る何をしても不機嫌そうな男の子は何も聞こえてないのか文…

突然、ゲームによく似た異世界へ飛ばされた俺達。 状況の飲みこめない俺達の頭上から、その声は聞こえてきた。 『ハロー、ハロー、本日は晴天なりっ。』 ＊なろう、ピクシブ、両者…

聴力を失って幾年も経つ、松下ひかり。 朝の通勤に使う駅では、彼女を見守る駅員が居た。彼との会話、職場での友人との会話がすべてだったひかりの前に、ある日電車で不思議な出会いが訪れる…

幼い頃から美湖は、見えない双子の兄と会話することが出来た。兄はこの世に存在せず、美湖の頭の中にいる。そんなある日、兄の声が聞こえなくなってしまった。原因を突き止めていくうちに、世…

　美しく献身的な白神姚子（50歳）に寄生している主人公の中園隆一（49歳）。仕事はフリーライター。といえば聞こえはいいが、メインの仕事はなく、たまに低俗な雑誌の編集に関わるか、テ…

プロのミュージシャンを目指し、バイトの傍らバンドメンバー達と音楽に明け暮れるツカサ。 ある日のミーティングで、ツカサは仲間達との擦れ違いに苛立ち、喧嘩別れをしてしまう。 降…