概要
双子の想いが、鏡の世界を駆け巡る
幼い頃から美湖は、見えない双子の兄と会話することが出来た。兄はこの世に存在せず、美湖の頭の中にいる。そんなある日、兄の声が聞こえなくなってしまった。原因を突き止めていくうちに、世界が二つの空間で出来ていることを知る。相当世界と呼ばれるそれは、二つの空間が同じ歴史を刻んでいた。同じ人物がいて、同じ時間が流れている。兄はもう一つの空間に実在していた。そこで自分と兄が世界の理から外れた異端的存在であることに気づく。そこから世界は様々な手段で二人を抹消しようとする。
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