「夏」を含む小説

　突然、自分の前から姿を消した親友、天才木戸遥のあとを追ってはるばる世界の果てにある巨大なドーム状の研究施設までやってきた無鉄砲で世間知らずの十五歳のお嬢様、瀬戸夏は、そこで遥と…

とある田舎の港町に住む幼なじみ３人が迎えた高校３年生の最後の夏。 ただの友達では終わりたくない。 壊したくない関係。それでも欲しい関係。 そんな仲良し幼なじみ達の友情と恋のお…

高校に入って親友ができた。その親友と迎える２回目の文化祭。だが俺は親友が親の都合で引っ越してしまうと本人の口ではなく友達経由で聞いてしまった。そこから始まる不器用な2人の男の友情…

高校三年最後の夏。 雑学収集が趣味であるごく普通の高校生、榎原カイトは受験勉強に学校生活とストレスフルな日常を送っていた。そんなとき塾に向かう道中で事故に遭ってしまい赤い砂漠に飛…

それなりの高校生活を楽しんでいた冬空は、ある夏、パラレルワールドの『自分』と入れ替わってしまう。 そこは現代日本だが少しずつズレていて、利術＝魔法で発展していた。 そして『自分』…

後輩の花森八瑛ちゃんが、俺の幼なじみに一目惚れしたらしい。 俺はもうひとりの幼なじみである澄夏とともに、奥手でヘタレな八瑛ちゃんの恋を全力でサポートすることに決めた。 「じゃ、…

夏を消した先にあるものは――短編SF ※本作品は【エブリスタ】でも公開しております。

高校の同窓会に向かう電車の中。わたしは同じニュースを繰り返し見ている。小さな液晶に映る男性アナウンサー。彼とわたしは高校の同級生だ。ふたりで話したのは、たった一度。高校二年生の夏…

岐阜県多治見市、暑い夏。突発性難聴の唯斗《ゆいと》は、同じクラスの大葵《だいき》という少年と一緒に居た。 家でゲーム、図書館で宿題、学校で鬼ごっこ。たった数時間一緒に居るだけで嬉…

真夏の海水浴場は、俺を欲情させる女が大勢いる。 今回も獲物をゲット。 一夜を楽しむ事にするか。 その男の末路は、・・・・。 男性諸君、迂闊に女の人を誘っては、酷い目に遭いま…

寝苦しい真夏の夜。 暗闇で目覚めると、つけっぱなしのエアコンから女の手が出ている。 その手はこちらに向かっておいでおいでをするように動いている…… 「Ｓ・キングの芝刈り機のみ…

空色杯500文字以下の部参加作品です。お題は「立夏・カナリーイエロー」 何気ない学友との掛け替えのない日常の一部を切り取った、幸せな友情の話。息抜き程度にどうぞ。

わたし、榎本千秋（えのもと　ちあき）は読書が好きでスポーツが苦手でぼっちという、典型的な陰キャだ。 そんなわたしだけど、一応取り柄というか、人に自慢できることはある。 それは、…

多くの犠牲者を出した鳥取地震から十年。 両親を亡くし、古びた一軒家で妹と二人で暮らす無気力高校生の間宮律は、一人夜の海を見に行く。すると、律は浜辺で凪沙(なぎさ)と名乗る記憶喪失…

夏休み。なんの予定もない由花は暇を持て余していた。そこへ、同じく暇人である雫先輩が現れる。暇をなくすために遊び呆ける二人。そのうち、由花は先輩にとある想いを抱き始める。 しかし雫…

どこにしまっておけばいいのかわからない思い出

　人型巨大兵器”ヴァンガード”の存在が当たり前になった未来の日本。やんごとなき諸事情があって日夜ハッキングを繰り返す自称ホワイトハッカーの青年『大神ヒビキ』は、ヴァンガード操縦士…

小さな頃から、大事な用事がある日には必ず雨が降るという呪いを身に受けた主人公。 しかしある朝、用事もないのに雨が降っていた。疑問に思いつつ家を出ると、雨の注がれるバス停…

堤時生（つつみときお）のコンプレックスは華奢な体。 ムキムキマッチョな先輩に勧誘され、柔道部に入ろうと思っていた時生。 だけど、よくよく話を聞くと、そこは部員募集中のダンス部だっ…