「月明かり」を含む小説

呑めない僕は、コーヒーでお月見。

船乗りだったおじいちゃんが妖精の国へ迷いこんだとき、星の花と、月明かりで光る石と、船にあたらしく張る帆布をもらって帰ってきた。 船を降りたあと、おじいちゃんは月の石を粉にして帆…

月夜のリリカルショートショートです。 気に入って頂けるとよいのですが……。

山田利恵（１８）山田道場の長女 車谷千哉（１９）山田道場の門下生 山田三蔵（５８）山田道場の師範・利恵の父 門下生１ 門下生２

白い花が咲き乱れる、月明かりに照らされた庭園。その中心のベンチで、二人の少女が寄り添い合っていた。彼女らの睦言は花の香りのように甘く、その瞳にはドリームキャッチャーの文様が。毎夜…

　砂漠を行くキャラバンが、オアシスで死霊魔術士の魔女に襲われ壊滅した――。逃げ延びた男が最後に言った言葉だ。 　外法の使い手である彼女たちはその力を自分の欲のために振るい、人々…

死にたい、いつもそう思っていた。 24歳の社畜・美紅はある日、自殺を図る。傷ついた美紅を助けたのは人に変化できる、大きな蛇だった。性格の違う賑やかな三兄弟と、静かで威厳のある父…

崩れかけた鳥居と祠。 中から出てきたのは、侍女を数人従えた花嫁姿の美しい狐だった。

悪い事というのは何もしなくてもやってくるけど、良い事っていうのは起こさないとやってこない。 でも。 何もかもがダメダメで、仕方なく田舎に帰ってきてみれば、そこには良い事が転がって…

　十三夜の晩に月明かりの下で影踏み鬼をすると、影の中から黒いおばけが現れる。 　おどろおどろしい見た目に反して臆病な一面があるというおばけの噂に、転校生の少年Yは興味を持つが、他…

月夜の晩にとある宮廷内で繰り広げられる、 輿入れとしてやってきたが、実質は囚われの身である公女を巡る一編。 抜身の剣が、月明かりに白銀に閃く—— 続きが長編になりました。長…

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…

　きっかけは、村近くの洞窟に住み着いたゴブリン退治の依頼。 　依頼主と冒険者と要救助者。事情も立場もバラバラな三人の少女は、洞窟の奥、謎の地下施設で眠る月明かりの髪をした女の子と…

　主人公の『私』は月見の帰り道、公園で日焼けをしていた全裸の美しい吸血鬼に出会う。 　話を聞くと吸血鬼の日焼けコンテストがあるらしい。 　吸血鬼と話しながら、『私』は現代社会の吸…

生まれてから、一度も欠かさなかったお墓参り。友人の頼みと面倒臭さから、その年だけは行かないことに決めた。しかし母と祖母に怒られて、月明かりの中を懐中電灯一つでお参りした時、初めて…

人間から忌み嫌われれている魔族の血を引く存在である半魔の少年。 白巫女と呼ばれる九人の勇者の一人である少女。 そんな二人の縁は月明かりのもとに紡がれた。 これは、そんな二人の紡…

離れで暮らす美しい少女は、月の光を浴びて成長する。男は彼女に、真実の愛を注ぎ続けた。少女もまた、男を愛していた。 月明かりに浮かび上がる、二人の愛の物語。

　外套のような装束に身を包んだ二人組である。装束はただただ黒いばかりで一切の模様もない。冗長とも言えるほど長く伸びた襟の奥には月明かりに照らされて白い仮面が滲むように浮び、仄暗く…

主人公君(大砦　洋)がピアノを楽しむ物語です。 恋愛系ではないです。 ファンタジーもありません。 文章で魅せなくてはいけませんが、作者はまだまだ初心なので雑な部分もあるかと思いま…